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2024/04/14 2:19 pm

心の慣れが運動を大きく左右する

三重県で二日間の定期トレーニングを行いました。

初日は「跳ぶ」がテーマ、二日目の今日は「ディフェンスの足」がテーマです。

どちらもコーチお二方、それぞれからもらったお題で、3時間ずつ目一杯にトレーニングしました。

昨日は走りさえしませんでしたが、ずっと跳びまくり跳びっぱなし。

足腰に負担があったと思いますが、それでも選手らはまだ余裕があり筋肉痛もあまり感じていないようです。

肉体的辛さよりも、技術的な難しさが強かったかもしれません。

跳ぶという行為は、私たち人間にとって日常ではないので訓練が必要です。

それでも昔は外で走り回って遊んでいたので自然と覚えましたが、いまはスポーツ教室に通わないと運動をしないような時代です。

中学のバスケットボール部といえど、まるで跳べない人がざらにいます。

ただジャンプ力が低いというのではなく、跳び方を知らないのです。

こと女子選手に至っては感覚すら持っていないため、跳ぶとはどういうものか・・・と本当に初体験のような練習になります。

やってみればできるのですが、まずこちらが教えるポイントを掴んでいないと選手の自力では決して跳べるようにならず、相当な難度と言えます。

このテーマにおいては男女で大きな開きがあり、コートを二つに分けて右に目をやり左に目をやりするのはタフな作業でした。

よいきっかけを掴めたと思います。

そして今日のディフェンスの足づくりでは、前日とは打って変わって元気と気合いのフットワークが最後まで続きます。

肉体的辛さがのし掛かってくるなかで、すぐにめげるのか、それとも顔を上げて足を動かそうと頑張るのか。

心と体のスタミナが試されます。

持久力や筋力がないと思っていても、先にくるブレーキは精神です。

反対にアクセルも精神であり、体験経験が多いほど適応し、そのうちへっちゃらに練習するようになります。

これは心が鍛えられて強くなったというよりも、慣れの面が大きく、環境の作用です。

それが日常なのか非日常なのか、当たり前か特別か、普通か過度か、それは心がどう思うかの違いなのです。

実際にどこまで体力がもつか、いまどのくらいの能力があるのか、それは全力を出してみて知れることです。

その全力は精神が握っていて、ほとんどの人は力を温存しています。

本当の能力の何割かで心がくたびれて動けなくなるので、その思い込みを脱することでからだは開放されて足がよく動きます。

もし、そのレベルが毎日だったら?

人はあっという間に慣れて、ブレーキなど少しも掛からなくなるのです。

そんなものです。

能力や才能の問題ではなく、もう生活習慣のようなものですね。

今日は男女とも、とても良い動きでした。

リタイアもなく、全員で最後までトレーニングできました。

時間を経るごとに、少しずつ心が慣れていったのですね。

みんなまだまだ伸びます。

さて次はおよそ3ヶ月後、夏の陣でたくさん汗を掻きたいと思います。