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さすが最近の子どもは人懐っこいというのか、あまり物怖じせず、人慣れが早いです。
それがフランク過ぎて馴れ馴れしい、と感じる大人もいるようですが。
負けじとこちらも堅苦しくせずに、思いきって叱咤激励しながらトレーニングを指導します。
はじめてのクリニックでも、みんなのことをよく知っているかのように接してしまうクセがあり、本来は人見知りな性格ですが、以外とすぐチームに馴染むことができます。
じつは自分のほうがよっぽど馴れ馴れしいのかもしれません。
我ながらふと「これ普通にやっているけど、この子たちとはたまにしか会わないんだよな」なんて思い、それに対応できる選手らはやっぱりイマドキだなと感心するのです。
こんな遠慮と配慮の無いトレーニングコーチやトレーナーなど、全国見渡してもどこにもいないでしょう。
大人は大人の装いで、丁寧な態度を取るものです。
それが本来は礼儀なのだと、もちろん理解しています。
しかし如何せん、人見知りが故に、フォーマルな話し方やその距離感が極度に苦手です。
堅苦しい空気であるほど緊張がひどくなりますから、良い練習を提供できません。
それでは役目を果たせない。
まだ慣れないなかで面を食らう選手も多いと知った上で、最高の仕事をするために、あえてグッと選手の懐に入っていくのです。
そのぶん、優しさや控えめな面は少ないですが、こういうものはゆるく平淡にやってもしかたありません。
強くなって勝つためにこそ頑張っているのですから、ただまっすぐ、その目的に即くのみです。
初対面からいつもそこにいるような雰囲気で話し、笑わせ、怒りますが、現代っ子の堂々たる振る舞いにぴったりマッチして抜群の濃さを抽出しています。
人知れず、ジミ〜な努力を積み重ねて今があります。