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いつも教えていて思うのが、うまい選手がうまくやるのは当然であって、新たに練習し始めたことを真っ先に習得するのはそういった子らです。
運動が得意な人は、ちょっと教えたらすぐに良くなります。
覚えが早いし、自分で勝手に伸びていくんです。
そんな選手を相手にしても面白くない。
僕らコーチは・・・少なからず僕は、そんな思いです。
頑張っているが芽が出ないとか、ずっと同じ順位に甘んじているみたいなものに、コーチとしてメラメラとやる気が高まります。
勝つことに徹すれば、優秀な人材を集めることに力を入れるほうが道は近く、ほとんどの強豪チームでそれをしています。
コーチは労せずして、簡単にみな上達していきますね。
上達することのうまい人間が伸びていくだけのことで、それは環境を与えることで叶います。
作るより与える、伸ばすより集めることをチームづくりの軸としているので、深い面では全国常連のチームや県上位の常連チームは技量を育ててはいないんです。
個人的にそれが悪いとは思いません。
勝つための大事な要素の一番に戦力があるのは事実であり、みなそれを実行しているのです。
目標を果たせる条件とは、上達のうまい選手をたくさん獲得することです。
ただレッスンコーチとして、僕の意欲はできない選手をできるようにすること、それが本音です。
チームの主力選手や運動感覚の良い選手は、教えたことをすぐに表現します。簡単に身につけられる。
どのチームでも一人二人、必ず筋の良い人間がいますよね。
それは、なるべくしてそうなったのであり、ほぼ100%の保証付きです。
育てたことにはなりません。
育てるというのは、芽が出ない選手を伸ばすことを言います。
可能性は誰のなかにもありますが、多くの場合はたいして伸びません。
中レベルの人は中のまま、下の人は下のままです。
そこそこの範囲内を少し動くだけ。
このくすぶっているところにパワーを与えたいし、手腕を見せるなら「まさか」を起こすことが不肖トレーニングコーチとしての心の満足です。
そういう意味で全員成長を掲げています。
伸びるべくして伸びた選手は当然として、伸びない層の選手らをどこまで伸ばすかが、この仕事に熱意を持てる唯一つの支えです。
そんな役回りの指導者が一人くらい、いてもいいんじゃないだろうか。