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指導実績の欄を、昨年分を加えて更新しました。
2023年は日本のコロナ明け、現実はいまだ尾を引いてグズグズとしていても、ひとまずは再スタートの年でした。
そのスケジュールを見返すと、昨年は新しく9の都市を訪問し、スポットも含め11のチームおよび1人の選手をトレーニングしました。
うっかり検索漏れが無ければこの数です。
継続されているチームも6つあります。
2024年の今年は、1月に3つの初チームに出向いています。
いずれも中学、バスケットボールです。
高知の男子部活、同じく高知の女子クラブチーム、和歌山の男女クラブチームです。
昨年の12チーム&選手のうち、中学生は7です。
埼玉県内および隣接県よりもさらに外の地域が64.2%であることは、興味深い事実です。
偶然に僕からは遠い場所で盛り上がっているだけなのか。
もしくは都市部の周辺区域が活発になっているのかもしれないし、あるいは埼玉含め関東がやや不活発なのかもしれません。
いずれにせよこの一年では、これまでの高校よりも中学のバスケ熱が勢いを増しています。
どちらかというと、部活より外クラブでその傾向が見られます。
今日の三重県志摩市でも、地元のクラブチームです。
地元と言っても数少ないクラブなので、少し離れた地区から通う選手もいるため、住まいで括れば3つ4つの市区町村という広い範囲をホームとするチームです。
男女で活動し、小学生の部もあります。
日本のジュニア・バスケットボールは、このように少しずつ地元の人々で自営する有志チームが増えています。
僕は個人として、学校部活もそのまま有り続けてほしいし、外クラブも ── 安定した活動を前提として ── もっと数を増やしてほしいと考えています。
どちらも良き面と困った面があります。
それでもマイナスの要素は自ら改善に努力するものですし、良い面に光を当てて伸ばしていくことでこの場所を必要とする子どもたちに貢献できます。
片方しかないよりも二つの選択肢がある、もしくはどちらもできるというのがより幸せな環境だと思います。
ただ、少し「村意識」の強い日本ですから、スポーツもどうしたって専属となります。
未来へ向けて思考を広げ、ちょっとずつ、今はせめて中学くらいまではどこで活動しても自由にしてあげて良いのではないでしょうか。
私事として、我が息子と娘が近い未来に習い事をするようになった時を思えば、好きなようにいろんな場所でいろんな楽しみを体験してほしいというのが、親の素直な意見です。
なにか小さなことで縛られるのだけは、しないでやりたいなと。
一つじゃなく幾つかのスポーツも真剣に頑張るならしたほうがいいし、出場機会や活動の場を求めて部活とクラブを両方したいという気持ちが芽生えるのだって自然なことです。
もっと習いたい、個人でも勉強したいといった意欲を尊重し、学びを深める機会を増やすことが良い環境なのです。
そこに誰も異論は無いはずです。
学校に部活動があるのは、じつはとても有り難い仕組みでした。
それが廃止されようとしていますが、いまはまだ凌いでクラブも部活も頑張ってほしいのです。
おかしな制度ばかりつくる困った日本で、個人の選択できるものを最大限に活用して明るい10代を過ごしてもらえることを願います。