Blog
熊本で2日間のクリニックを行いました。
年に5回のスポットを始めて8年ほどになります。
その間、2年ほどはコロナ禍でした。
ここへきて、ようやく地盤が固まってきたような、根を張れそうな手応えを感じています。
目的に集中しきれないところがあり、絶えず落ち着かないチームづくりです。
努力して少しずつ積み上げてきたものを、あるとき突然、自ら崩してみせるのです。
中高は思春期ですからそんなケースはあるあるですけども、一歩二歩いや本音は十歩くらい、バスケットボールに青春をかける強豪校の雰囲気に近づいてもらえることを願ってきました。
もちろん以前だってそんな選手もいて、頑張って取り組んでいるし部活に熱中しています。
顧問の先生もクラスを持ちつつ校務もたくさん担うなかで、必死に部活指導されています。
現代はもう、部活ばかりなどという時代ではありません。
まず学校の仕事をきちんと行わなければ、部活を持つことは認めてもらえないのです。
そういうなかにあって、小さなトラブルやその火種を放置せずしっかりと向き合われています。
ひとつずつの地味な対処が、全体への水準の向上になるまでには長く掛かります。
現場にいる人はよくお分かりだと思います。
教訓としてすぐに好転するなら楽です。
毎年人も入れ替わるし、喉元過ぎれば熱さを忘れるのが世の常ですから、プラスに働くことなどほんのわずかな間だけです。
それでも挫けずに尽くしていき、ひとつひとつ対処し解消し、あるときには厳しい判定も下してチームを伸ばそうと努力したら8年が経っていました。
僕のサポートが8年であって、チーム自体はもっと多くの時間を費やしてあぜ道を歩んでいるのです。
一所懸命な選手と顧問の先生があってこその成長だと、素直に感心します。
ハードな技術練習、ハードな体力トレーニングに精進し、この春は県の2番まで伸びてきました。
決勝まで行けたのは久しぶりだと思います。
この成長を足掛かりにして、ここから先いつの年代においても揺るがない太い根を張れるよう、僕も陰ながら尽くしたいと思います。