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脳はすべての運動的パフォーマンスを司っています。
脳とは心でもあるので、つまり自分の気質やそれからなる行動の特徴が、スポーツの技量を決めます。
バスケットボールのファンダメンタル(基礎となる型)やゲームでうまくプレイすることは、合理的な策やその練習法といったものよりも、それらの下積みに精を出せるか否かがより多く影響するのです。
世のおもてではテクニカルな面がいつも脚光を浴びますが、実際はそれより断然その人の「行いの中身」が結果を決めているのです。
これは現場で汗を流している人だけが知っています。
いつだって、やった分だけの結果なのです。
修練の途上には明るいことも暗いこともあります。
すぐに上手くできるものと、苦手で身体が思うように動かないものとあって、当然できたほうが気分は良いし、できないものはお座なりになるでしょう。
体力的かつ精神的に強くなることは絶対の課題ですから、心身にきつい練習はあって然り、その一方で隣にはいつも「楽」が自分を誘惑しています。
みんなそれなりに練習方法やからだの鍛え方なんかは色々とやっていて、さらにいまはネットのおかげでいくらでも見つけられます。
たくさんあるから手を替え品を替えして自分に合ったものとか、効果のあるものに当たることを期待しますが、ほとんど空振りに終わります。
それは「ネット情報が表面的で深くまでは知れない」みたいなことではなく、それを取り込む人間自身の頑張り、踏ん張りが弱いからです。
次から次へと方々へ手を付けるのは物事を簡単に手に入れようと楽を考えているし、実践がうまくいかないことをその手法のせいにしています。
要するに自分に合わないとか、良い情報ではないと、つねに外へ原因を振っているのです。
でも実際は違いますよと。
ものにならない根本的な理由は自分にあるのであって、それはファンダメンタルが身につかないときに才能や練習方法のせいにする人のいちばん見えていない部分です。
気質や行動的特徴は物事の結果を左右するのです。
頑張れない人や即効性を欲する人は競技スポーツに向きません。
もし他人より秀でた素晴らしい才能があっても、それを自ら半端に終わらせてしまうでしょう。
本当はもっともっと上へ行けたのに、という人は少なくないはずです。
だからこのことはプロ選手や上位者も含めて、すべての競技スポーツをする人に当てはまることです。
決して一部の層だけの話ではありません。
なにをやっても続かない人、いつまでもパッとしない人はどの層にもいます。比べて上下は関係ありません。
好きな事くらいも熱中できない続かないでは、人生がつまらないものになります。
一事が万事、スポーツは人生を暗示し、人生もスポーツを暗示しています。
つまりその人の性格が出るということです。
教科書や参考書的な情報も大切ですが、その根っこに脳と心の成長がたしかにあります。
それを無いことにしてはいけません。