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来るもの拒まず去るもの追わずなどとよく言います。
もう少し正しくは「去る者は追わず 来る者は拒まず」になるようです。
これが「来る者は拒まず 去る者も追う」っていう人もいます。
仕事ともなれば報酬を得るために顧客を獲得したいですから、その気持ちはよくわかります。
僕はどちらかというと「来る者を拒み 去る者は追わず」です。
変な意味ではなく、偏見的な世の視点から脱して自分の感覚で判断するようにし、フェアで協力的な関係を築ける人と仕事やプライベートの付き合いをしようと思っているし、それは意見の違いはあっても互いを尊重して認め合える間柄ならばきっと良き関係をつくれるでしょう。
とくに仕事においては、チームから手伝いを必要とされ、こちらにも尽くしてあげられるものがあって精一杯にそれが出せるのなら、他に条件は必要ありません。
僕は派閥になど属しませんし、評判に左右されたりしません。
どんなチームや選手であっても、息が合うかどうかです。
しかし互いの立場を認め合おうとしない、もしくは学び取って理解を深め合う姿勢を持たないのならば、なにをどうしたって人間関係はつくれない。
20代など若い頃は、その年齢だけで不均等な関係もたくさん生まれました。
それでも決して媚びるようなみっともない愚行はしなかったので、コーチにしろ選手にしろ親にしろ、合わない付き合いはすぐに消えました。
もちろん相手が不満を募らせたからで、僕のほうはどなたであろうとすべき役割を遂行するのみです。
でも、それが気に入らないのでしょう。
まったくどうでもいいことです。
見下ろす態度である人の手伝いは仕事であってもお断りしているので、たとえ依頼されても双方のベストを見定めて断ることもあるという意味で「来る者を拒む」です。
あまりにも不真面目な態度のチームも、僕の手伝いは役に立ちませんから依頼は受けません。
もしそれを「去る者も追う」ことをしていたら、きっと仕事は続いていないと思います。
それこそ媚びる行為です。
僕自身が勧誘や売り込みをされるのもするのも嫌いだから、去る者を追うようなことはしないし、まず大前提としてすべて本人の自由意思に基づいて行われるものであることを崩してはいけません。
追いかけてセールスして強引に結びつけたところで、そんな関係は程なくして終わります。
100%成果は出ないし、なんの意味があるのか分からない変な主従関係も生まれます。
しっかり仕事をする人間にとって、これほど邪魔なものはありません。
お互いに漸進的な意見を出し合えるフェアな付き合いこそチームづくりの見えざる必須条件だと思っていますので、偏見を持たずただし断る姿勢も充分に保って仕事に尽くします。
去るのは自由 来るのも自由 さらに断るのも自由