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僕たちは現場で実践を積んでいます。
それは行き当たりばったりでもなく、デタラメな想像でもなく、机上の空論でもありません。
やってみて、それをフィードバックし調べて考えて、またグッと練り込んでいって改善を試みます。
さらに次の前進へと同じ作業を繰り返します。
スポーツ現場には現実があり、答えがあります。
その場にしか事実はありません。
目の前で実体験しない人がバスケの指導は・・子どもの教育は・・といくら言っても、それがもっともらしい意見でも、それで成績は上がりません。
実態を知らず、ただ一方通行で聞こえが良いだけの理想を叫んでいるだけだからです。
実務者は世間のトレンドよりも実際に問題を解決する手段、そこにこそ力を注がなければいけないし、そのためにこそ勉強するのです。
知識だけ入れて「これはこういうものなんだよ」で終わっていてはまるで実践力がないし、現実は乗り越えられません。
問題を解決できなければ、知識や情報があっても無力なのです。
だからたとえば顔も知らない同士がSNSのコメント欄でうんちくの応酬をしているのは、究極のナンセンスです。
よく見ませんか、バスケットボールにまつわるコミュニティなどでも。
当事者ではない人間が他で起きている問題に首を突っ込み、実際には知りもしないことを好き勝手に仰る。
これは正義感なのか、はたまたインテリを自負しているのか。
意見提案として当事者へ伝えるべきことをしないで、関係のない場所で関係のない人たちが抽象的にすべてを引っくるめて右だ左だと論争しています。
そして必ず相手への侮辱にかわっていきます。
お前は分かっていない、不勉強だ、何の根拠もない想像だと中傷しているのです。
いずれも自分の身に起きていることではなく、関係のない外のことを批評して、ご自身はいったいどんな成果を上げているのかは決して語りません。
理論も理想もエビデンスも良いですが、本当に熟知しているのは当事者だけです。
現場で生きる者だけが、選手であれコーチであれ肌でヒリヒリと痛いくらいに実感して成長するのです。
ここで出てきたものが本当の「結果」です。
どんなに本を読んで勉強しても実話エピソードを耳にしても、自分で問題を解決する力にはならないし、進歩がなければそれは論拠があっても不正解です。
必要なのは世界のスタンダードとかトレンドなどではなく、またお墨付きに支えてもらおうと学問知識で満たすことでもありません。
あらゆるものを活用して勝ちたい試合に勝つこと、たしかな実力をつけたという事実つまり結果を追求しています。
実務者は今日もスポーツ現場で悪戦苦闘します。