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競技の世界ですから、勝つこともあれば負けることもあります。
長くずっと強いチームがあれば、伸びてくるチームもあり、苦しんでいるチームだっていて、良いほうから悪いほうへ落ちていくなんて場合もあります。
そのどれが良くて、悪いというものでもありません。
ただコーチはそれに責任を負う必要があります。
僕はチームの補助役として、とうぜんその立場にいます。
力を尽くしますが、成果を出すことが自分の仕事だと理解していますから、勝ち負けに重い責任があるし目的を果たせなければ「仕事はできていない」のです。
良いことなどほんの一瞬だし、勝てる人のほうが少ないのは分かっていてもやはりみんな勝ちたいのですから、思うように良くならないのは苦しいものです。
簡単にいかないと知っていても、一人の力はわずかだとわかっていても、どうにかして勝ちたい。
負けて楽しい人などいるはずがありません。
果てしなく時間が掛かるので、早送りしてくれとすら本気で思います。
でも早送りした先にもし成果が上がっているとしたら、それはたしかに力をつけたからであり、つまりゆっくり進んでも倍速でも勝つ努力をした事実は変わりません。
成果を残すだけの働きをしたか、できなかったのか、僕が受け止めるのはただ、そこの一点です。
これは誰かに追求された責任ではなく、自分から果たす責任だと自覚しています。
何か言われたから、要求されたからそれをのむなんてことは罰を受けるだけに過ぎず、そういう一般的な意味での責任とは違う自らに課す責任があります。
それは決意として「次は必ずやってみせる」と、自らの尻を強く叩くことです。
勝たせられる力をつけろと自分にムチを打って、もっと勉強して工夫して創り出してといった努めを進んで行う。
結果を出すことに責任を負うというのは、そういうことです。
だから、うまくいっていないのになにも変えないのは、責任を果たしてないに等しいのです。
練習をする度に、試合を見る度に、その責任がどさっと机に置かれます。
僕の作業台に「次こそはこの宿題を片付けて目標を果たせ」という書類の山が積み上がります。
でもなにも恐くない。気も遠くなりません。進めるのだから。
責任という書類はどうにかしてクリアできるものですから、あとは自分が頑張るだけです。
そうやってひとつずつ課題を解決して、成績を伸ばしていこうと思います。