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レギュラー組を外したら空気がかわって良い練習になった、ということがあります。
チームを牽引するスタメン選手らが、全体を悪くするのでは話になりません。
しかしどうしたって、その立場の選手がチームのムードを支配します。
能力の高い選手、バスケットボールの上手な選手たちが出す雰囲気に、その他の選手が取り込まれていくのは必然と言えるのです。
それは大きな責任を背負います。
みんな平等な一選手ですが、自然とヒエラルキーのような関係性がつくられ、影響を与える者と影響を受ける者に分かれます。
チームの顔は、良いほうへ引っ張っていく存在にならなくてはいけません。
しかしレギュラー組を体育館の外へ出し、残りの選手らで練習を再開すると、先ほどまでグズグズしていた動きがギュッと締まって、良いパフォーマンスに変わります。
練習の熱量がまるで変わるのです。
真剣に動作をつくり、うまくいかないところを考え修正しようとします。
まるで低レベルだったプレイが、本当にみんながみんな、急に上達したではありませんか。
こういうことが梅トレではよく起こります。
他の人が教えてもそうなると思いますが、見たことがないのでわかりません。
言えることは、才能が無くて技量が低いと決めつけるような段階ではなく、1年生から3年生までそのような選手は一人もいないということです。
なのに普段、できないのは、やはり気の問題だと思います。
やる気、根気、その気になって一所懸命に練習したら、意外と上手に行えるし、からだが疲れて辛くとも頑張れば体育館の空気が変わります。
それに包まれた選手たちは、全員が恩恵を受けてまとめて上達していくのです。
もう一度、書きます。
本来はレギュラー組がそれを示さないといけない立場です。
いかに私が演出して良い練習をつくっても、これではチームに還元されません。
この悩ましい事情は、きっとこれを読んでいるあなたのチームでも起こっていることでしょう。
スタメンこそ、学年が下でも関係なく主力足る行動を見せるよう、叩き上げないとチームに明日は来ないのです。