Blog
ウエイト・トレーニングをしていると、それで成果が出てチームが強くなりそうか、それともちょっと難しそうであるか、先が読めることがあります。
誰が見てもいちばんわかりやすい指標は、その取り組んでいる様子が板に付いているかどうか、トレーニングの慣れ具合で選手らの普段は大方わかります。
シャフトにプレートを付けるとき、重さを替えるときの動き、器具を持ち運んで並べるときにも、ウエイト・トレーニングがそこに馴染んでいるかどうかが、はっきり表れます。
スクワットやベンチプレスなどをしている最中にも当然、ぎこちなさは出てくるし、それを見ると「あっこれは普段まるでやっていないな」と見ていなくともわかってしまうのです。
それを少しずつ、まずはちゃんとコンスタントにトレーニングするように変えねばなりません。
しないのなら私が教えに行く必要などないし、からだは成長せず、つまりバスケも伸びないし成績も上がりません。
勝てないと承知の上で、それでも無駄な指導をする?イヤイヤできませんよ。
良くなるという前提があるから頑張れるのであって、教えたって格好だけで何にもならないのならやめます。
今回、ある高校チームでは、ほんの少し取り組み方に変化が見られました。
自分のしていることに気を向ける、力を入れる、そうして能力がついていくという当たり前の原則にきちんと従うというところから、そんな次元から訓練していくのですから、現実のスポーツ現場は大変です。
紙で渡したメニューに書かれたトレーニング種目など、たいした力もありません。
それだけを見せるYouTubeやSNS動画で、現場は到底変わらない。
人間のすることは、一癖も二癖もあるのです。
動かないものを動かす難しさは、目の前に立てばわかります。
みなさん、体育館にどうぞ来て下さい。
お越しになって、実際にどんな様子なのか、個人の性格やチームワークも含めてよくわかりますから、その上で正しい思考を持っていただけたら幸いです。
一学期は梃子でも動かなかったチームが、わずかに動き始めました。
コーチにできることは働きかけること、それだけです。
それだけを、変わるという前提いや信念のもと粛々と続けます。
その先にのみ、可能性が生まれるのです。