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この時期に佐渡を訪れたのは初めてでしたが、覚悟していたもののお盆休みの大混雑は私にとって苦行でした。
しかし初日の夜に保護者と大いに盛り上がり、子どもらのバックアップは万全であると確信しました。
このプラス思考と意欲は、昨今あまり見ることがありません。
すべてのチームで保護者会を見ているわけではありませんが、私の知る限り、こんなにも親御さん自身が部活に熱心なのは、佐渡と、あとひとつ柏崎もすごいパワーです。
この2チームは、私が行くと毎度、必ず保護者が飲み会をしてくれます。
さらに練習にも顔を出してくれています。
批判やクレームばかりが前面に出る今の時代に、日頃から顔を合わせ言葉を交わし、私ごときが訪問した際も親睦会を開いてくれたりと、子どもとコーチだけではなく保護者も現場に立つことで本当は些細な不満や文句はすべて解消されるはずなのです。
普段の様子をまるで知らぬがゆえになにをしたされたの一部分だけに視点が注がれ、応援すること以上に批判することに力が入ってしまいます。
いわゆるモンスターなどといったものは、現場を見ないからこそ生まれるのではないでしょうか。
まさかそういった人が悪いと言っているのではなく、こうしてサポートフルな保護者によって健全に育っているチームと子どもたちの例もあるのですから、そこはひとつの良いモデルになり得るし、他のチームでもきっとできるはずです。
保護者会はチームと対峙する監視的な役割などでは断じてなく、全員ワンチームであり、同じほうを向いて一つの目的目標を一緒に達するチームメイトであるべきだし、保護者会は子どもらの背中を押すために必要だと考えます。
個別に意見や考え方の違いはあっても、同じ土俵に上がって現場で汗をかくことで大事な根っこは一致できるのではないでしょうか。
そんなことを、これらの熱心で前向きな保護者の方々から強く感じるのです。
任せるならば任せ、関わるならば積極的に現場に立って一緒に考えていく姿勢が、子どもとチームを育てていることを見せてくれています。
学校や部活、そしてスポーツそのものがサービス化していくリスクはすべての場所で起こり得ますので、運を天に任せず、前進すべく同志を募り増やしていく働きかけが、とくにこれからの時代には必要です。
バスケットボールをするのみならず、目的が隅々まで周知された意思ある集団がなんとか生き延びるでしょう。
それを感じさせる佐渡の飲み会です。