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どうも落ち着きがなく話をテキトーに聞き流す傾向がある選手らに、シュートを落とさず、ボールも床に落とさず、走る順番を間違わず、ローテーションを怠らず、声を出してしっかり数えるといった完ぺきなスリーメンをさせてみました。
いつもみんなかなり大雑把であり、練習を誤魔化します。
昨日のトレーニング初日もそうでした。
何度注意しても、話の中身などろくに聴かずその場凌ぎに「ハイ」「スイマセン」と言うばかりで、直す気など毛頭ありません。
それでもまかり通る現場がつくられてしまい、彼らの”普通”になっています。
こうやって習慣化され、人はダメになっていくのです。
デタラメにやっているつもりも、誤魔化している自覚もありません。
テキトーが普通になっているのを直すために、パーフェクト・スリーメンに挑戦です。
ひたすら続けて30分か、いやもっと50分くらい経っていたでしょうか。
最後は完成しました。
私はおそらくできないと踏んでいたのですが、19名でひとつのミスも無いスリーメンを10往復、行うことができました。
これは肉体や技術の成果ではなく、脳の成果です。
完成するまで続けるとしたなかで、段々と頭がしっかりしていったのです。
そして、こういったものは訓練です。
練習ではありません。
行動癖や悪い習慣を変えるために、できるまで何度も繰り返さねばなりません。
彼らには行動をシャキッとさせる訓練が足りていないのです。
ここを矯正しないと、きっとこのチームは二度と強くならないでしょう。
体格や才能の問題にあらず。
見るべきは頭です。
昭和のスリーメンはこんなのばっかりだったなぁ、と懐かしくなりました。