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佐渡行きの船に乗りました。
今日は気温が上がるとの予報を見ていましたが、朝6時前に家を出たときにはApple Watchの気温計は20℃、数字よりも肌寒く感じました。
からだが夏仕様になっているのでしょう。
20℃超でも長袖を着られそうです。体感の心地良さはありません。
人間のからだは面白いなぁ。
同じ温度で寒くも暑くも感じられ、見えているものが認識できず、聞こえているものが聞こえないし、本当にすべていちど脳を伝って身体活動が行われているのだということを実感します。
できるはずのものができない、できないはずのものができる、スポーツでもこんなことが起こって、その反応をプラスに活かして練習の達成度を上げることをいつも考えています。
いまのこの状態では糠に釘だなと判断すれば変える必要があるし、すればするだけぜんぶ吸収するような最強モードに入っていることもあります。
すべて脳のコンディションであり、世の中はそれを躾であったり志であったりを理屈にして大人が子どもを、上司が部下を指導するのですが、筋が通っていれば人が動くというのなら簡単です。
本当は生体反応として脳が動いていないことに目を向ける必要があり、その日その時々で、同じ物事でも違う感覚を持つことを十分に考慮すべきなのです。
志とか教育などと大それたことではなく、毎日同じだと思っているからだは少しずつ変化しているし、普段はなんでもないことでも、ふいに窮屈さや辛さを感じることがあるのは、私たちのからだは脳を中心としてつねに最適化されているからです。
今日の肌寒さは、それを強烈に実感するのです。
下手をすると20℃でも風邪を引くかもしれず、真冬でも肌がほんのり温かく凍えを感じない日もあります。
肉体はつねに動いてオリジナルのコンディションであることを、知っておくべきです。
部活に話を戻せば、できるだけいつも実りのある練習にしたいと思うからこそ、この脳の働きは到底、無視できません。
話が入っていかないとか気持ちがコートの真ん中にない状態で練習など成り立ちませんから、頭を回すことは最優先事項です。
それを根性論だスパルタだと言われるのは甚だ心外ですが、私は相手にしませんのでどうぞご勝手に。
手段はテクニックなので、どのような方法を取っても根っこの考え方や目指す結果こそが重要です。
今日の練習では、選手の頭がどれくらい”鍛えるモード”になっているか、はたまた、まるで気が無いか。
はっきり言えば、普段の練習とはまったく違います。
同じ練習にあって、その打ち込み方は昨日とは大きく変わっているのです。
それを感じ取り、この日の状態に自らセットしていたのが強くなっていた時代でした。
だからこそ毎年、成長しました。
段々とチャンネルが固定しつつあり、意欲自体も薄まっています。
それじゃあ都会っ子となんら変わりません。
昨日のチームも、一昨日のチームでも、三日前もさらに脳を鍛える必要がありそうでした。
せっかくなら、たまのこんな機会だけはフルパワーを全身から放出してほしいと思っています。
私は、すべて受け止めます。