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万年成績の振るわないマンネリとしたチームと、ゼロから作り始めた駆け出しのチームはどこか似ているところがあります。
どちらも現状を変えることが困難だからです。
そこから脱する方法は、ひとえに、取捨選択です。
上達するために必要なことを取り入れ、上達に不要なものを取り除くというきわめて基本でシンプルな作業で良いのですが、皆それをしません。
しないからマンネリするのであり、選手が上達せずチーム成績も変化しないのですが、自分を伸ばすということをどこか甘く見ているようにも思います。
生産性のないものを温存してさらに余計な練習を次々と増やすから、無用な練習だらけになります。
ちゃんと練習しているのだけれどそれが上達に繋がっていかないケースは多く、メニュー云々だけの話ではなくて伸びることを妨げるあらゆる行為行動をズバッと切り捨て、変えなくてはいけません。
中途半端に残し、要らぬものを捨てられず、なにも決めらず、そんな行動力の弱さが現状維持を貫くのです。
変えることは簡単でも、そこに着手する気持ちがどこか盛り上がりません。
がらっと色を取り替えられるような思考の自由さ、身軽さを持てるかどうかは、マンネリやチームづくりの初動に必要不可欠な要素だと考えます。
あらゆるものをテーブルに上げて、ひとつひとつ、ただし迅速に取捨選択してチームづくりを軌道にのせることが、からだを預かるトレーニングコーチの重要な役目です。