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ハードワークをする目的はなにか。
合理性とか、精神といった学問の話とはまったく違います。
苦しい練習をすると、自分の本性が出ます。
差し迫ったときに、人間は素直なありのままの自分を見せる。
そこから出る言葉や行動は、自分の素性なのです。
だからこそ、やってみる。
きつい練習をあえてやってみる価値があるのです。
東京の高校に出向くこと三度。
ここが時機と見て、彼らの懐へ大きく一歩、踏み入れました。
今回は勝つためのクリニックをしました。
からだを追い込んだときに出る正直な行動、それが勝つことに向かうものか、あるいは負けを生む要素か。
いずれであっても表面に顕れることで、正しい取り組みを考えることができます。
自分たちに必要なものはなにか、どこに隙があるのか、本質とは厳しい状況で見えてくるものであり、それを早く見る人といつまでも見ないままの人がいて。
彼らはこの日、ちょっとだけ普段の己を超えた場所で新しい自分を見たはずです。
それはきっと格好の良いものではなかっただろうけど、誤魔化しのきかないなかで踏ん張ろうとする意地が出ていたと思います。
それは逞しさだと、僕は考えます。
持ってるじゃん！
素直さ真面目さの表現もいいけれど、泥臭い男のタフさをぜひ出してほしいナァ。
もしまたお手伝いできるなら、絶対に勝たせると誓います。