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2024/01/27 7:26 pm

昔の選手もいまの選手もこれからの選手もチームとしてゆるがないもの・・・それが土台というものじゃないか?

新チームに世代交代し、急降下して弱くなったらどう対処すればよいか。

悩める女子チームがあります。

一学年上が活躍してしまったものだから、なおのこと差が大きく見えます。

それを考慮してもやはり、不甲斐ないと感じる新チームです。

では実力が無いのか?

これが精一杯だという印象は、微塵も感じません。

当然、チームの監督も同じ見方をしており、選手たち自身もじつはそうであるように思います。

今日のトレーニングではとてもよく動き、スタミナもスピードも申し分なかったからです。

できない振りをしている?嘘をついているのか?

そんな気はないでしょうが、事実、彼女らはすぐに疲れた様子を見せ、トレーニングを弱く行おうとします。

僕は選手たちに言いました、それは「思い込み」であると。

あるフットワークをします。もちろん梅トレはハードワークが当たり前ですから、みんな肩で息をしています。

すぐに足を小さくし、スピードを落とし、腰を浮かせて弱く済ませようとします。

しっかりセーフティモードです。

それでも苦しそうな様子は変わらず、力の込められていないヌル〜とした練習が進んでいきます。

想像できる光景だと思いますが、これはすべて気のせいなのです。

疲れてなんかいません、息が上がって倒れそうにもなっていません。まだまだ力を余しています。

自分がフットワークをしているときはそんな様子なのに、終わった途端にけろりとして呼吸は落ち着いている。

コーチが話をするときも、澄ました顔で聴いている。

動き出すと突然、地獄のような形相で苦しさを表現しはじめます。

そう、つまり「自己暗示にかかっている」と僕は分析しました。

もちろん病的に重いものなどではなく、ごく普通の楽をする口実です。

できるだけ楽に、そつなく、こなして・・・・・どこにでもある傾向ですよね。

先輩と力の差があると言ったって、ずっと一緒に練習してきたのだし、急に落ち込むはずがありません。

もし本当に急降下したのならば、先輩からの財産をなにも受け継いでいないということになります。

だったら、すべきことは決まっているじゃないか。

気合い入れて走りまくって底なしの体力をつける!それからすぐに演技する弱い心も鍛えてタフな精神を持つ!このふたつを提示しました。

幸いにも、このふたつは同時に鍛えることができます。

練習の始まりを、まず長い走り込みから入り、次に反復のフットワークをたくさん入れることにしました。

毎日、スタミナづくりを日課として足づくりをします。一時期だけの特訓ではありません、年間通して、ずっとです。

底なしの体力と足をチーム課題として、ひたすら進歩と向き合い、全うする。

新チームは一点に為すべきことを定めました。あとのことは捨てます。考えなくてよし。

走りまくって身も心もたくましくなれば、メンバーが世代交代しても強いチームを受け継ぐことができるでしょう。

一緒に過ごした時間的財産は間違いなく残っているのです。それをあたためよう。

このチームの魅力はなにか、自分たちのカラーや武器はなにか。それは先輩も君たちも、まだ見ぬ何年後の後輩たちも同じものを持っているのです。

そのときの選手の特徴で変わるものじゃない。このチームだからこそのオリジナリティを育むのです。

一番大事なところで、それがきっと支えとなります。