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もしある年に上手な選手が何人か居て、チームが好成績を出したとする。
そのときに「ここから選手という武器を除いたら、なにか残るものはあるだろうか」といつも考えます。
その答えこそ、コーチとして果たすべき任務だろうと。
能力の高い選手がいればチームは勝ちます。
誰だって理解しているし、我がチームにも欲しいと願っています。
その優位性は堅固ですが、それだから勝ったっていうんじゃあな〜んにも面白くありません。
翌年にメンバーが替わり順位を大きく下げる・・・なんてことはよく見られるケースですが、僕は断固抵抗します。
良い選手がいてもさらに磨きをかけ予想を上回る成績をあげたいし、そういった人材がいなくて「あそこは今年、選手いないから弱いよ」と見られているところを、踏ん張ってベスト4を死守するみたいなことに挑むのが楽しいわけです。
それには強くなるためのセオリーを持つ必要がある。
来る日も来る日もトライして、何年も続けると、次第に原則みたいなものができていきます。
「これをするから良くなる」「この思考と方法は多くの場合に当てはまる」といった普遍的で手堅いものは、実践して経験値を積み上げる他ありません。
古いとかありきたりなんて言われるけど、本当はそうじゃない。
確実性の高い成果の集積だから、まさにセオリーと呼ぶに相応しいものなのです。
いまはそれを捨てるような風潮が強くなっていますね。
でも芯のある人はブレないし、勉強している人ほどちゃんと理解しています。
流行はいかに大きな波でも浮き沈みするので定着しません。
ずっと沈まず浮かんでいる手こぎの船が見た目と違っていちばん確実で、賢い者はそれに乗って自力で必死に漕ぐのです。
それが選手の素材以外に、チームたらしめる確かな力となります。
あなたのチームには何が残りますか?