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いつもフットワークで横の切り返しを入れるんですが、主にはディフェンスを想定しているものです。
それを転じて、ドリブルチェンジの抜きに応用してみました。
練習のあたま、選手らがまず普段のドリルで心拍数を上げ発汗を促しているのをコートの脇で見学していた場面で、力の込め方が弱いので強度を上げることを助言し、走りもドリブルも全力を出すようにしました。
そしてオールコートの1対1になったとき、みんなクロス・オーバーを避けてビハインド・ザ・バックで後ろからボールを回していたのですが、それが技術的にではなくゆるく走って楽に交わしているだけのものであったので、動きの質を上げるためにすべてフロント・チェンジに固定させました。
そんな流れでクロス・オーバーに焦点があたり、外足のキックターンを再考察することになります。
サイド・キックとドリブル・チェンジをより強く鋭く、双方の出力のバランスが合う点を探しました。
フットワークだけできても、ドリブルの力加減がそれとずれていればクロスオーバーは鈍くなります。
手からボールがこぼれる人、自分の足や相手の足に引っかけてしまう人、切り返しがまるで出来ていない人、頭から突っ込んで転びそうになっている人、色んなケースがありました。
それらはすべて、フットとボールワークの不一致によるものです。
片方だけでは技術は成立しない。
また個別に練習しても、のちに調子よく技術に組み込まれるものではなく、全身でひとつの動作として統合しないと能力が表現されない、ということがよく示されていました。
ドリブルだけ練習しているときは、強いドリブルチェンジがそこそこできます。
でも1対1になると鳴りを潜めてしまうのは、フットワークが伴わないからです。
足の弱さ緩さによってドリブルを殺してしまう。
反対にフットワークで強い足の型は身についたのに、ボールを持つとドリブルチェンジが弱いために足が死んでしまうこともあります。
いずれも良いほうへ乗っかることはなく、悪いほうが足を引っ張ってしまう格好になるのです。
つまり鍛えた強いサイド・キックがそのままクロス・オーバーで発揮されるよう、ドリブル・チェンジも見直すことになります。
必然的にそうなりますね。
そうやって腕と脚の力(技術能力という意味)を融合させるのが「バスケットボールのからだづくり」であり、重要な段階です。
なかなかそこまで進むチームもありませんけどね。
今回のトレーニングの模様はInstagramの全体公開で10数秒の動画にし、もっと深く解説したものをサブスク動画で1分ほど長くして限定公開します。