スポーツトレーニングコーチ 梅原淳の公式サイト UME LAB.

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2023/08/15 4:27 pm

クリニック前には細部までヒアリングをしています

セミナーや勉強会に出ると、受講者は必ず「勉強になりました」と言います。

この言葉は大抵が、頭の理解で止まる場合です。

その場で話を聴くのみ、あとは引き出しに入れられて眠ることになります。

不肖、トレーニングコーチの端くれが行うクリニックでは、それをされないよう努めます。

勉強になりましたなんて言われて、記念受講にされては困るのです。

その後になにか成果や進歩がないのなら、そのクリニックで頑張った甲斐がありません。

本人は無駄足になるし、僕も力を込めたレッスンが泡と消えます。

その日が無かったのと変わらないのであり、体力的も精神的にも、時間的にも大きな損失です。

だからたった1回でも成果に繋がるものを残すために、事前に聞き取りをして打ち合わせを入念に行うことにしています。

チームのレベル、そこに至る経緯、依頼した動機と目的、困ったり悩んだりしていること、今取り組んでいること、チームの雰囲気、選手たちの性格、練習環境、等々。

これらをコーチもしくは申し込まれた代表者から、詳しく聞かせてもらいます。

必要であれば試合や練習の動画も添えてもらい、言葉の説明に映像を加えてより鮮明にそれを理解します。

そのとき積極的にたくさん情報を提供してくれる人と、レスポンスの鈍い人がいて、鈍い人は記念受講のタイプか、もうひとつは「お任せタイプ」の人です。

理論やドリルをたくさん紹介してほしい、といった求め方なのだと思いますが、それをした場合は先の「勉強になりました」が確定します。

自分たちにとって必要な内容だったのか否か、ダイレクトにチームをテコ入れすることができたのか否か、それが肝心なことであるのだから、とりあえずその人から出てくる知識を一度体験(勉強)してみようという思考は、ほとんどにおいて的を外すのです。

だから「直接は関係なかったけど、専門的な内容を聴けて体験したから、勉強になった」ということです。

これは何も生みません。

そこにいる選手本人、そこにあるチーム自体に有益な情報と実践、その先の上達したとか新たなヒントを得たという事実が欲しいのであり、事実とは言わば収穫です。

悪いところが解った、改善すべき箇所と処方を手に入れた、その場で明らかに向上した、これらが収穫であり、クリニックを受講したことの事実です。

良くなるために手伝いに行くのであり、それが僕のささやかな務めと使命であると理解しています。

事前により多く情報交換をしていると実際に伸びが大きくなっているし、交流もグッと深まりますから助けてあげられる機会が増えます。

そのようなチームとは、必然と長く付き合っています。

皆さま、クリニックを依頼されるときには、より詳細な現場情報を教えてくださるようお願いします。

もし「ノープランでプロにすべてお任せ」「やってもらえば良くなるんでしょ」の場合は、かろうじて定期契約か、もしかすると引き受けられないこともご理解ください。

ひとえに、選手とチーム成長のためにこそ尽くしています。