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ガンガン厳しく指導され練習して、規則も多くて、そういうなかで結果を生むチームがあります。
それに対し「勝ったから正解じゃない」という意見が出たりする。
一方で、いま魅力的なコーチングやチーム成長の在り方として「ボトムアップ」があり(僕は理論とは付けません)、選手本人が主体となって自分で考え学んで育っていこうとするチームが見られます。
僕自身も根っこは同じ感覚で、伸びる前提は自助力だと思っていますが、表面に出るかたちはまるで違います。
さらに他方で、ルールも練習もけっこう軽くて選手も緩くなるけど、それで良い成績のチームもちゃんと存在します。
いろんなかたちを見せるのが人間社会の面白さで、だからこそ運命を恨んだり人生を舐めて失敗したりするわけです。
厳しく指導して結果を出せない人は、緩くて結果を出している人を見て妬み、古臭いのか?もう通用しないのかも・・・とじつは人知れず自問自答しています。
気が優しくてチームをまとめられない人だって、ビシッとした振る舞いの選手たちを見て、やっぱりこうじゃないとナァ・・・なんて己の先導力の弱さを責めてしまい、開き直っていることでなおさら嫌気が差します。
学ぼうと世の中を見れば、こんな指導が素晴らしい、これが世界のスタンダードみたいな、いかにも良心で知的っぽいトピックが飛び交っています。
益々勉強せねばと本を漁りネットを検索して、指導力を上げようと努力するコーチも多いはずです。
自分を変えなきゃ、方針転換をしなくては、みんな他人には見せない部分でそんなことを思っていたりするものです。
自分と真逆のスタイルで結果を出している人やチームを見れば、なおさらに。
でも安心してください。
それは物事のマルバツではなくて、その人だから上手くいくことです。
個性の光る得意分野なのです。
だから決してあなたの指導が悪いとか、間違っているのではありません。
そして忠告します。
真似はきっと上手くいきません。
あなたとタイプが真逆の人のやり方をマスターすることはできません。
頑張っても失敗するので、やめておきましょう。
緩くて成功している人がいるのも事実、厳しくして成功している人も事実です。
仮にそれらチームが反対のことをし始めたら、かくじつに陥落します。
どれだけ良い指導とされるものを実践しても、それが自分らしくないなら成功しません。
そこは正しく自覚する必要があります。
優しい人が無理に怒って厳しくしようとしたら破綻します。
繊細でキッチリした人が大ざっぱにつくろうとしたらダメになります。
そんなものです。
人の心と行いとして正すものはたくさんあり、それは死ぬまで勉強ですが、自分の個性を無視してチームづくりは行えません。
それぞれに「人柄」があるのです。
人生を不条理だと嘆かずに、あなたはあなたの、僕は僕の人柄で尽くせる指導を見つけるべきです。
ちゃんと考えつつ、らしさをもっと活かしませんか。
自己を肯定するなら、それはコーチも。