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試合で良い結果を出すためには練習を積むしかありません。
だからみんな日々努力しているわけですが、残酷なのはその練習の成果が試合で活きないこともある、ということです。
これはどこかでは必ず負けるっていうことを言っているのではなくて、鍛練を重ねて上達しているはずなのにそれが試合になるとなぜか出ない、肝心な場所で成果が出せないという正体の見えない苦悩です。
絶対にうまくできるはずなのに、練習ではそれがハッキリ見えるのに、いざという必要なところで鳴りを潜めてしまう。
それじゃあ必死にやっているあの練習は一体なんなんだ!?
となるわけです。
みんな少なからずその体験談をお持ちではないでしょうか。
そんな苦悩のただ中にあるチームにいま尽くしていて、僕も僕なりに精一杯、熟慮を重ねてアプローチしています。
ここではそのチームの話をしたいのではなく、一般的なよくある伸び悩みとして皆さんに出すべき有意義な情報であり材料だろうと思えたので、僕の地味blogをご覧の貴重な読者と一緒に考えてみようと。
力を持っているのに出せない、必要な場面でその能力を発揮できないのは不幸です。
でもそういうことは実際にあります。
おそらくその経験がない人もいて、すごく多い人もいるはずです。
人によりどうして違いがあるのか?
これはバスケットボールで解決する問題ではないと、個人的に思っています。
どういう意味かというと、試合で勝てないのですから普通ならば当然競技の中にその原因や解決方法を探ります。
どんな練習が良いのか、なにが不足しているのか、練習量か、もっと効果的な練習法を見つけよということか、試合経験を増やすといいのか、など。
そのものの中で糸口を掴もうとします。皆がそうだと思います。
でも現実としてどうやっても変化がない、兆しも見えない、相変わらず練習と試合が結びつかないのです。
だったらもしかすると、そこから離れて外を見ないといけないのかもしれません。
いま見ている視野には、その原因が映し出されていないのですから。
もうとことん探して試してきたはずです。
散々やって先に進めないのなら、どこかで視点や考えを違うものへ移すべきだろうと思うのです。
ここで立ち往生しているケースは多いと実感します。
立場上、節度があり深く入り込むことはできませんが、その代わり日本全国を歩きたくさんのチームづくりのかたちを20年以上見てきました。
そこには似たケースも特異なケースもあります。
僕の場合、偏りの少ない全体的なサンプルとデータを得られます。
ありのまま見てきた事実として、視点をバスケットボールそのものから移せないが為に問題を突破できないケースは多く、反対にはじめから捉え方の広い人はこのような問題に見舞われた経験は少ないのです。
原因は必ずどこかに存在するからです。
原因とはつまり、突破するカギです。
勝てない上達しないといった停滞や、練習で身についたものが試合で発揮されないというもどかしさを、どこかなにかで払拭することができる人とできない人。
それを分けるのは唯一つ「目を向ける高さ」です。
目を落として一点だけをジッと見ている人、顔を上げて遠くを見渡している人がいます。
この違いそのものよりも、どちらもできるか片方しかできないか、そこだと思います。
ズームインとズームアウトの幅が大きな人ほど、問題の解決能力は高いということです。
僕も日頃からよく「あっ!?なんでココに気づかなかったんだ?」と天を仰いでしまうことがあります。
みんなにもあると思います。
こういった経験を通して人は少しずつ学んでいくのです。
では実際にどのようなバスケットボール的問題が起こっているのか?
それは別のエントリーで書くかもしれません、いや書かないかもしれません。。。
気まぐれにしておきます。