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2025/09/28 9:32 pm

主力を抜くと練習が高まるという困った問題

レギュラー組を外したら空気がかわって良い練習になった、ということがあります。

チームを牽引するスタメン選手らが、全体を悪くするのでは話になりません。

しかしどうしたって、その立場の選手がチームのムードを支配します。

能力の高い選手、バスケットボールの上手な選手たちが出す雰囲気に、その他の選手が取り込まれていくのは必然と言えるのです。

それは大きな責任を背負います。

みんな平等な一選手ですが、自然とヒエラルキーのような関係性がつくられ、影響を与える者と影響を受ける者に分かれます。

チームの顔は、良いほうへ引っ張っていく存在にならなくてはいけません。

しかしレギュラー組を体育館の外へ出し、残りの選手らで練習を再開すると、先ほどまでグズグズしていた動きがギュッと締まって、良いパフォーマンスに変わります。

練習の熱量がまるで変わるのです。

真剣に動作をつくり、うまくいかないところを考え修正しようとします。

まるで低レベルだったプレイが、本当にみんながみんな、急に上達したではありませんか。

こういうことが梅トレではよく起こります。

他の人が教えてもそうなると思いますが、見たことがないのでわかりません。

言えることは、才能が無くて技量が低いと決めつけるような段階ではなく、1年生から3年生までそのような選手は一人もいないということです。

なのに普段、できないのは、やはり気の問題だと思います。

やる気、根気、その気になって一所懸命に練習したら、意外と上手に行えるし、からだが疲れて辛くとも頑張れば体育館の空気が変わります。

それに包まれた選手たちは、全員が恩恵を受けてまとめて上達していくのです。

もう一度、書きます。

本来はレギュラー組がそれを示さないといけない立場です。

いかに私が演出して良い練習をつくっても、これではチームに還元されません。

この悩ましい事情は、きっとこれを読んでいるあなたのチームでも起こっていることでしょう。

スタメンこそ、学年が下でも関係なく主力足る行動を見せるよう、叩き上げないとチームに明日は来ないのです。