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コーチはゲームの勝敗に一喜一憂すべきではないと考えています。
選手は自らの事としてそこに懸ける思いがあり、また最後となればもちろん集大成ですから、子どもたちは勝てば歓喜し、負ければ悔しくて項垂れるのは当然と言えます。
しかしそれを外から見守るコーチの立場であるならば、選手らと同様に感情を浮き沈みさせていてはチームを不安定にしてしまいます。
だからグッと抑えて、良いときも悪いときも次へのトライを考え続けていくのがコーチの仕事です。
これは冷めているとか、私が外部コーチだから気持ちが伴わない、ということでは断じてありません。
ただ勝って気を緩めたり、負けて立ち直れなかったりしては、チームの歩みが止まります。
勝敗に気持ちを揺さぶられ、数ヶ月ごとに来る大会のたびに立ち止まってしまうのでは、なかなか上に伸ばすことができません。
せっかく良くなって、でも目標に届かず負けて気力も練習もゆるくなり、しぼんだチームをまた上げる、そうすると上がりきらないところで試合に臨み、やはり負けます。
負けるたびに落ち込んだり、気持ちが萎えたりしていたら、もしくは勝って達成感に浸ってしまったら、成長のメンタルを再度つくるのに膨大な時間が掛かってしまいます。
数ヶ月後の大会に間に合いません。
こういうものも、伸び悩みのひとつだと思うのです。
いちいち足を止めていると加速するまですごく大変で時間も足りず、その横で突き進んでいるチームは一度つけた勢いに乗って楽に成長していきます。
この再加速や仕切り直しというのを、できるだけしないで伸ばしていくことが課題であり、それは私たちコーチに託されていると考えているので、選手に少し浮き沈みはあっても、コーチはつねに先を見据えて次の強化に舵を切らねばなりません。
勝敗に動じず、目的と目標のために行動するフローな脳を訓練していきたいと思います。