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2024/07/09 9:04 pm

平地を歩かずひたすらのぼる

新潟の2日目、三条市へと移り、高校の男女バスケ部でやたらしつこい、いやくどい、選手に嫌われるトレーニングを敢行しました。

子どもらの「これまで」と「ここから」が見えたらよいかなと思い、また、結果(過去)よりも成長(未来)に顔を向けて体力トレーニングを行えるよう、私なりのアクションを試みました。

階段を一段上ればそこは平らです。

上っているときの苦しさはなくなり、逞しくなった分、簡単にこなせるようになる。

一方で、いったん平地に辿り着けば腰を落ち着けたくなるのも現実だと思います。

ひと呼吸ならいいが、大概はそこに留まり続けてしまうもの。

それが人間の性格です。

自分に合格点を与えてしまったら、そこがゴールになります。

つまり今以上には上がらなくなる。

平らな現在の場所で程々に頑張るだけになるから、どうやっても伸びが出ません。

そういう時期が必ず訪れます。これを突破せねばならない。

今なにができているかよりも、次はなにをできるようにしたいか、頭のなかはそれだけで十分です。

いまの自分を続けることは平らな場所を歩いていること、次の自分を目指すことは一段上ろうとしていること、成長は常に変化なのですから、できなかったことができるようになるのが繰り返されるのです。

5回しかできなかった腕立て伏せが6回できるようになる、さらに7回8回とできるようになって力がついていきます。

正しい構えが取れなくてメチャクチャにやって誤魔化していたものが、さまになりフォームが安定するとさらに回数が伸びます。

重量も5㎏、10㎏、15㎏と数値が上がっていくでしょう。

トレーニングで良くなっていく様子は、見た目にわかりやすいものです。

さあここから、次はどう伸びていくだろう。それがなによりの楽しみです。

これまでの頑張りで現在の場所まで一気に上りました。

それは過去のものだから、見るべきは未来、あなたの「ここから」だと思います。

顧問の先生が一人で作られて急上昇したチームで、ようやく次の成長へはトレーニングがほんの少し、役立つかもしれません。

裏から支える脇役として、ささやかに尽くしたいと思います。