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盛岡での2日間のクリニックは、くたくたに疲れました。
暑さのせいではありません。
まさか夜の飲み会疲れでもなく。
彼らを頑張らせるのは至難の業です。
気力の抜けた人間を活発にすることは、なんと大変か。
一筋縄ではいかず、こちらも体力を大きく使います。
当然、声も嗄れていきます。
それでも自分から熱量を届け続けて「あとへ続け」と発奮させるのです。
唯々文句のように説教垂れたってなにも変わりません。
行動を変えるには行動させるのみ。
それには指導者にも勢いと気合いが必要なのです。
たった3時間×2日間だったけど、ズンと腰から背中が重くなりました。
声を出し続けると、からだの裏側が痛くなります。
まだたった3回、会っただけですが、すでに全開で選手の懐に飛び込んでいます。
今回はチームの不調を相談され、夜は親御さんたちからも話を聴き、私なりの目線で彼らの素振りを窺っていると、かすかに選手間の不具合を察知しました。
各々に、また学年ごとに、うまくいっていない。
身勝手さやだらしなさ、またショボンと沈んでいるのは、練習が弱いからです。
自らを伸ばすために強い練習を行えば、一人一人に課題ができて、それをクリアすることに気持ちが集中します。
そうなれば甘えやつけあがりなど起こりません。
立場の弱さなども気にしなくなります。
余計な思考が出てしまうのは、楽に練習をしていることが原因で、きついとそのようなことを考えている余裕などありませんから、チーム内はすっきりして良い人間関係がつくられます。
まずそこを解消してグズグズした沈みから引き上げるのが先決であるならば、トレーニングは打って付けと言えます。
これをきっかけにしてもらいましょう。
選手は2日間、頑張り抜いて、まだ底知れぬ体力が眠っていることが証明されました。
ディフェンスの足も、ジャンプも良くなっています。
そこに身長の優位性も加われば、きっと県のトップも取れるでしょう。
持っている才能をなぜ発揮しない?
そこには彼らの精神的な未熟さがあるので、最優先として心の鍛練が急務です。