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11月の末、以前から知り合いだった東京の先生から連絡をもらい、ディフェンスの足と踏ん張りの強さを手に入れたいと相談されていました。
このチームとトレーニングするのは2度目となり、前回は7月の中旬、5ヶ月ほど前です。
過去たった一度だけしかクリニックしていないし、選手と顔を合わせるのも今回まだ二度目なのに、なんだかいつも会っているような雰囲気で練習をしました。
都会っ子だからというわけではなく、素直で人懐っこいみんなの性格がこの近い距離感をつくっているだと思います。
決して生意気とか馴れ馴れしいといった感じではありません。彼らの人間性、さらには先生方がご教育に尽くされている結果だと理解しています。
そんな様子なので、クリニックはすぐに馴染んで練習が小気味よくスーッと進んでいきます。
物覚えはその人の能力自体よりも、自身を取り囲む空気によって大きく変わります。
集中しやすい環境、頭に入りやすい環境ができていると、その練習は捗ります。
全体の良い雰囲気が、成長し易くしてくれるのです。
その意味でこのチームのみんなはとても意欲的であったと思います。
飢えているのかもしれないし、熱量にはまだ充分な余裕があります。
もっと発散できるエナジーが溜まっているような感じでした。
それを解き放ち、意欲の最大値を発揮させてあげることが、不肖トレーニングコーチの僕の役割だと考えます。
正直に申して、このチームは確実に強くなります。
その予兆はすでにして見えており、いまはまだくすぶっているとも言えるかもしれません。
とにかくチャンスがたくさんあって、伸ばしどころもまた、いくつも見つけられました。
高校生活を思いっきりバスケで駆け抜けてほしいと思います。