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トレーニング中にいつも数名が、苦しさの感情に心をのみ込まれています。
身近では経験しないタフさと強烈さに気が動転してしまって、ちょっとしたパニックに入り込んでいくようです。
顔にはっきりと表れますから、そんな人はすぐわかります。
みんなと同じようにしなきゃ・・・と思ってしまうのか、とにかく悪いほうのゾーンに入っているように見えてしまいます。
でも実際には、そうなるほど過大な負荷でもなく、気持ちさえ安定していれば充分にやり遂げられるものです。
精神的な負担は厄介です。
肉体の限界に挑戦しようにも、先に心(脳)が疲労して身体をストップさせてしまいます。
これらは新入生に多く、女子に多く、そして未経験者に多く見られます。
スポーツの未経験者ではなくて、タフさに未経験な人です。
のみ込まれてしまったら、その思い込みが頭から離れません。
精神のコントロールを失います。
泡食ってしまって、心がストレスで覆われますよね。
そのような状態だと、もう数分でダウンします。
頑張ろうとしているはずなのに違う感情に覆われ、身体が言うことを聞かず、泣き出してしまう人もいます。
それは心の不安定です。
意思と感情のコントロールを失っているのですね。
メンタルは自分で鍛えなくてはいけません。
肉体的に辛くても、顔を上げて明るく「きつい〜!」と言えるような心の強さが必要です。
それは気まぐれに湧く感情ではなくて、いつか自然とそうなってくれるものでもなくて、訓練して強くしていくものです。
感情も訓練でコントロールできるようにするのです。
喜怒哀楽を自由に操るという意味に捉える人がいるかもしれません。
正しいコントロールとは人や場所、状況といった外部の環境に翻弄されないで、自分の意思で進めることを言います。
平静を保てる力です。
舞い上がったり、のまれて正気を失ったりすることから自分を守るためには、うちなるところを鍛え上げるしかないのです。
トレーニングは肉体へ負荷を掛ける行為ですから、脳でそのストレスを跳ね返せるようになると運動能力は一気に伸びます。
自分の心は自分で鍛えるものです。
それ以外に方法はありません。