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強化が思うように繋がらない、そんな歯痒さを抱えるところがあります。
計画して進めようにもそれが阻まれるので、さすがに手を尽くせど集約できないでいます。
これは選手のやる気とか、上達の程度のことを言っているのではなく。
いまは外クラブも増えてきましたが、僕の教えるチームは学校部活動が多く、それらは学校教育の端にあるものです。
授業を中心にしてその他の行事も多々あり、それを行うための準備(委員会・生徒会など)もあります。
その一番最後に、残った時間で活動できるのが部活動です。
部活動の管理および代表者、いわゆる顧問も学校職員であることがほとんどですから、授業以外でも校務はたくさんあります。
それをしっかりと済ませることが教職員の大前提です。
つまり時間が残されていなければ練習できないのであり、まさかそのための時間を他の行事と同等に考慮されて配分されるはずはありません。
つねに後まわし、すべて終わったあとに夕方、任意で居残って行う活動です。
ときの状況により、精力的に練習したくても途切れ途切れになってしまうことがあって、また顧問が校務多忙で指導につけない場合も少なくありません。
そういう学校、そういうチームをたくさん見ています。
昔も今も変わりませんし、公立私立も関係ありません。
昨今はとくに、コロナが拍車をかけたかのように部活は端っこへ置かれてしまった印象です。
そうなるとチームづくりは固まらなくなり、身につかない練習がまばらに行われるだけとなります。
これでは経験豊富な顧問でも、もちろん専門家の端くれの僕も苦戦します。
意図した練習はぶつ切りになるとエナジーを失います。
次があるから今日のこの練習があるし、前回を踏まえたステップで今日があります。
それが直近の前後のみならず、もっと長く繋がっていて、それらの材料と蓄積と見通しによって「今日はこのような練習をする」のです。
過去から繋がっているし、未来へ繋げる仕掛けを入れます。
ただ練習時間が長く取れるから有利ではなく、休みなく毎日だから有利なのでもありません。
コンスタントに繰り返すことが有利に働くのであり、活動ペースを安定させることがいちばんです。
与えられた時間的条件は悪くとも、一定のペースで行えるだけで充分なので、たったそれだけ、どうにか落ち着いて部活動を行えることを願います。
誰に言っても仕方ないので、これは天に祈るしかない。