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「脳が体を支配している」
それが本当ならば、運動の得手不得手は脳の力ということになります。
頭の使えない人は運動ができない?運動で成功している人は頭の良い人?
現実はそうでもなさそうです。
スポーツばかりして、計算がろくにできない漢字が書けない、学業成績の悪いプロスポーツ選手は少なくありません。
ただ脳の力とは、学校の通信簿や模試の点数を指すものではなくて、物事に気を集中できること、集中力が高いことで感覚が鋭くなることです。
だからコツを掴むのが早い、そして上手い。
様々に情報を得ているのですね。
肌の感覚にありながらそれは脳の力です。
理解し、考えることができるのです。
学校の勉強はさぼってきたかもしれませんが、実際は頭の使える人なのであり、だかこそ運動の上達にも優れています。
僕の拙い指導経験でも同じです。
伸びる選手は、コーチがなにかを説明したとき、中身をよく理解します。
言わんとしている重要なポイントを把握しているので、練習が先へ進みます。
反対に伸びない選手が、からだづくりを教えても教えても身につかないのは、才能に乏しいのではなく、頭に入れていないからです。
また練習の段取りが遅いのも指示をよく聴いていないからであり、話を聴かないのは脳が活動していない証拠です。
どれだけ言葉を選んでも、噛み砕いても、当人が気を抜き「テキトーでいいや」とすれば情報はなにも入ってきません。
聴いているようでいて話の中身は頭に入っていないし、見ているようでいてその映像は脳へインプットされていないのです。
長くそのようなことを繰り返して習慣となり、物覚えが悪く、感覚も鈍くなって未来ある才能を殺してしまいます。
運動下手は素質でも遺伝でもありません。
中高生あたりになると見られる競技力の頭打ちだって、そこが才能の限界なのではありません。
さらにレベルを上げるための脳を持っていないからです。
いえ持っているのに、使っていません。
すべてにおいて「なんとなく」で行い、それ以上に脳が回転しない、どうしてもグッと集中できません。
頭を使うと疲れます、普段使っていない人ほどドッと押し寄せます。
頭に汗をかくという表現をしますが、比喩ではなく事実です。
脳の働きが活性化すると、ものすごい量のエネルギーを使いますから、全身が疲労します。
そのぶん頭が冴え感覚も研ぎ澄まされて、色々なものが見えるし気づけるし覚えられるようになります。
頭は普段からよく使うべきです。
使えば使うほどからだに良い影響をもたらし、スポーツ成績にも直接繋がるのですから。
スポーツの得意な人は頭が良いのです。