Blog
中学クラブチームから呼ばれてクリニックをおこなってきました。
ときおり中学生のトレーニング指導はしていますが、今回は初めてのチームでかつ学校部活動ではなく完全なる外クラブです。
創部から1〜2年であり、これからのモデルケースになり得る若いクラブチームと言えます。
男女混合でクリニックをしました。
中学生は上達が早いです。
それはもちろん年齢によるものであり、性別よりも、才能や遺伝子みたいなものよりも、運動と肉体が未発達で発育途上の真っただ中であることが最大の要因です。
どうすればいまの上達速度をもっと上げられるか。
そこが僕の役目であり、チームが僕を呼んでいる目的です。
基礎体力づくりとして、いまの練習をこんなふうに変えてみたらどうか、そういった提案を選手そして監督にします。
たんなる教科書を読むような眠いクリニックなど致しません。
端っこを一口かじるだけの、雑なドリル紹介の連続にもしません。
気持ちがシャキッとして、力いっぱい走り回れる時間をつくり出します。
頭と身体が冴えれば運動はメキメキ上達していくし、それはその場の1回だろうと何ヶ月も経った後のクリニックになろうと足らないことはなく、目に見えて良くなります。
はじめに少し普段の練習を見せてもらい、選手たちがそれでもまだ調子を上げていない様子でしたので、監督とあることを相談しました。
なにを提案したか。
男女ともになにかちょっと気が高まっていないので、修正すべく普段は最後に入れているという走るメニューを序盤に繰り上げてみました。
集中するには息のあがる練習がいちばんです。
身体へ強い負荷が掛かりますから、自然と脳も心も血流もフル稼働します。
練習はじめに体力トレーニングを持ってきて、そこで張った意識でボールを持った技術練習に入る、もしくはボールを持った練習から入る場合でも負荷の強いランメニューから始める、そういった提案を致しました。
そのあとは高い心拍数のおかげで選手たちは力漲ってトレーニングができ、平面での足腰の強さとスピードをテーマにして3時間ほど、元気にたくましくバスケットボールのからだづくりを行いました。
最初に体育館へ入ったときに見た選手の足取りと、3時間後の練習終わりに見た足取りは、みんなまるで別人で活き活きとしていました。
男女合同といっても人数は多くありません。
それで中学1,2年生が3時間ぶっ通しで足の運びを練習したのですから驚きです。
最後はスクワットも50回しましたし、休憩など水分補給をする1分程度です。
実際に3時間は長いはずですが、選手たちは飽きることもくたびれることもなく、元気いっぱいのまま気づくと終わりの時間になっていました。
それだけ体中の細胞が活性化していたのだと思います。
毎回このように漲った練習をすれば、すぐに上達してチームも成績を伸ばせるでしょう。
楽しみです。