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上を目指し、ときに勝つこともあります。
それを誰かが見てくれていたりもいます。
外の人には輝いた様子に映っていて、良い場面が印象的だろうと思います。
たしかに勝つことは嬉しいですが、実際のところは地を這う挑戦者という意識のほうが断然強く、挑戦者と言ってもその希望は薄いものであり、決して勝者側の立場になどありません。
華々しい事なんてほんの一瞬であって、現実はうまくいかない時間のほうが多いわけで、それは本人だけが知るところです。
SNSの投稿などは良いことしかあげないし、外からは明るく見えていても事実はまるで違います。
良くならなくて歯痒いことのほうが大半なのです。
そこを難しくても粘り強く我慢強くやり、なんとか積み上げて運よく勝てた・・・というくらいであり、頑張れば必ず結果を残せるものではありません。
本当は、毎日において手応えだってさほどもなく、小さく地味な手仕事をずっと続けているのです。
不安要素はたくさんあって、それを解消することなど容易ではありません。
順調に上向いているように見えるのは内側を知らないからで、プラスを増やす作業よりもマイナスを減らす作業に奔走しています。
マイナスを増やさない作業かもしれません。
一度勝てば変わるか?イヤイヤ。
毎日毎年、ひたすら耕しますがなかなか芽は出ません。
それがチームづくりです。バスケットボールは団体ですが、もちろん個人スポーツでも同じこと。
私たち人間はすぐ油断します、そしてすぐ得意気になります。
「楽」に誘惑されるし、for youよりfor meを優先するし、できない理由を探すクセがあります。
一度や二度勝ったからと言って、なにが変わるでしょうか。
前より少し成績が伸びただけでもう強くなった気になり、所属しているだけで自分もそうであるかのように思い込む。
それが人間というものです。
勝者の裏側にたくさんの問題があって、気を抜けばあっという間に崩れていく脆弱さを抱えていること、それをやっとの思いで帆を正しく向けて今があることを見抜いている人は少ないでしょう。
でもそのごく少数が、私のサポートするかたがたです。
付き合いの続くのもそういった人であり、互いに見えている景色、向いている方向が同じです。
チームづくりは「人付き合い」ですから、戦力となる各々が志で一致していると力が出ます。
途上はつらく先が見えずとも諦めずに進めるのは、ともにゆくチームであるからです。
繰り返しますが、そういうことは外の人には一切見えません。
でも実際は、人前で表現されるのとはまったく別の泥臭い一歩一歩を踏んでいます。