梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

運動の専門家が子どもたちの成長をスポーツ*子育て*教育など、あらゆる視点から応援します

簡単に勝てるほど甘くない

 この冬の新人大会では、思うような試合ができず苦戦しているチームが多かった。

 そこで負けるか?というところで敗退すれば、誰でもがっくりと肩を落としてしまう。

 しかしそれが結果であり、それが現実であり、また本当の力なのだ。

 でもそれはコーチとして大切なことを教育する絶好の材料と機会だと、私は思う。

 選手自身はなおのこと、これ以上ない素晴らしい実体験をした。

 決して無駄にはならないし、むしろ一回り成長する契機となるだろう。

 がっかりしている時間はないし、立ち止まっている余裕はない。

 実力以下の成績しか出せなかったのならば、必ず原因がある。

 野球のボヤキ監督こと野村克也氏も、同じようなことを言っている。

 その原因は大概、本丸の戦術戦略などにはなくて、普段からの生き方ひとつひとつだったりする。

 学校での過ごし方つまり授業や行事への取り組み方、家にいるときなどプライベートでの過ごし方、そしてバスケットボールへの向き合い方だ。

 物事に対する心構えや日常生活の言動を整えていくこと、性根を入れて真剣に挑む「気」を養い高めること。

 所詮は力を過信したり油断して、貪欲さに欠けていただけの話だ。

 ちょっと大会前に調子が良かったからと言って、自分たちは強くて楽に勝ち上がれるなんて、見通しが甘過ぎる。

 その足りなさを本人たちが身に染みて感じ、いよいよ正面から考えることのできる貴重な負けだと思う。

 選手本人も見守る指導者も、大きな損失ほど学びは大きくなる。

 大失敗を糧にしてもらいたい。