梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

運動の専門家が子どもたちの成長をスポーツ*子育て*教育など、あらゆる視点から応援します

よくあるトレーニングの日常です

 自分で選択する、それは怠けるための手段ではありません。いつも自分で考えること、自分で決めること、自分の責任で動くこと、そういうような考えを選手たちに投げ掛けています。それは物事を自分の判断で選択することも同様です。

 しかし、それはしばしばズルをすることに使われます。

 しんどいこと、手間の掛かることの場合、人は動きが鈍くなります。できれば楽をしたいからです。労を要することには自分からは動かず、外からの力によって強く要求されて、ようやく動き出す。半分仕方なしにという感じでしょうか。

 これがごまかそうとかズルしよう、手を抜いて楽をしようとする場合は、しっかり選択するんですね。自ら進んで「これとこれは省く」と、選んで行動します。

 ウエイト・トレーニングも体に負荷を掛けますので、逞しい精神が無ければできません。私は高校生たちにトレーニング・ノートを書いてもらっていますが、それを見てみると、いつもベンチプレスとか腕の種目、腹筋など体幹のみとか、得意なもの気持ちの進むものばかりに偏る人がいます。

 もしくは決まって特定のメニューを省く、などもあります。大概が「脚」の種目です。広く言えば下半身メニューですね。

 まあ、そうなるだろうとこちらは見抜いているのですが、軌道修正しなくてはいけません。それを選択と言うのでは、断じてありません。

 怠けることを自ら考え決断するのならば、そういう人格になっていきます。本人の勝手と言えばそれまでですが、見て見ぬふりはできないので、お節介をやいてあげます。

 たぶん時間やらなんやらと理由づけをしてくると分かるので、サボりそうなメニューを先頭のほうに設定しています。最初にやるように仕向けているのですが、それを堂々と省きました。奴さんもなかなかやりおる。

 トレーニングなんてほんのほんの小さな苦労でしかありませんが、そんなものですら「逃げる」の行動をするようでは、社会に出てからのもっと強烈な苦労になど、向き合えるはずもありません。

 都合良く、楽に気易くやり過ごせるものばかり選ぶ人間が増えたら、日本の未来は暗黒です。世の中に貢献できる社会人になるためには、まず子供のうちは自分のことを精一杯頑張る。高校生くらいまではそれが一番の鍛練だと思いますので、大いにエネルギーを注いでもらおうと思います。

 もちろんそれには、私たち大人がまず全力で頑張らなくてはならないことは、言うまでもありません