梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

運動の専門家が子どもたちの成長をスポーツ*子育て*教育など、あらゆる視点から応援します

健康には運動か食事か

 運動することと食べること、どちらが健康により大きく貢献するのか、という問いは愚問でしょうか。

 運動することで見事に健康的な身体を手に入れている人もいるし、田舎で質素な食事だけれど、いつまでも元気で長寿の人もいるでしょう。

 反対に、いくら走っても筋トレしてもメタボから抜けられない人もいれば、食事に気を使っているのに病気がちの人もいたりします。つまりやっぱり愚問です。

 ただ、素人目で見ても、その人の何が不健康の原因なのか、外から他人を伺うときには見えるものです。

 痩せようと運動するのだけれど、酒は浴びるし食べる物はジャンクだし、タバコはべらぼうに吸う。これではいくら運動したって、体型がよくなるはずありませんよね。健康診断も悪い結果のままでしょう。

 食も同じです。食べることは丁寧だけれど、着る物は冬でも薄着、夏冬エアコン多用、シャワーだけで湯船は入らないなど、体が冷えるようなことかを平気でします。

 また寝る時間も不規則だったり、ずっとPC・携帯でネットをして、掃除や洗濯程度も全くしないのなら、当然骨や筋肉は著しく弱くなりますね。

 つまり偏ったことをしてもダメで、健康体は全てを程よくまんべんなくしていくと良いと、それは誰もが理解しているはずなんです。なのに偏る。いつまでも結果の出ない人がたくさんいるわけです。

 運動をしている人は、食事もある程度きちんとしています。田舎のお年寄りも、正しい食事だけ気をつけているのじゃなく、日々の生活のするべき仕事を、体を使って行なっています。畑仕事、家事、日曜大工などなど。寒暖の差にも敏感に行動しているでしょう。

 何が良いかよりも、自分の生活の何が不健康を招いているのかを、考えるべきです。謙虚になって向き合って、自分のダメさ加減を認めることをしませんか。

 絶対に自分で解っているはずなのに、今日も死にそうな形相でジョギングをしているお父さん。苦しそうでまるで様になっていなくて、今にも倒れそうです。

 憶測ですけど、たぶんやるべきことが今の段階では、違うんじゃないかな。そんな気がします。

 〇〇ダイエットだの糖質制限だのベジタリアンと言っている方々。その寝っ転がったり座りっぱなしの時間をもう少し減らして、献身的に家事などしてはどうでしょうか。肩こり腰痛改善しますよ。

 生きる全ては別々じゃなく、繋がっているものです。何か一つで良くなるものではありません。全体を見ることが必要です。

 その上でなお、運動と食どちらが健康に大きく関わるかと問うのならば、確実に食の方です。本来第一優先とすべきは、食べること。

 愚問じゃなくなりましたね。