梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

運動の専門家が子どもたちの成長をスポーツ*子育て*教育など、あらゆる視点から応援します

Yourself

 どうせなら、のせられるよりのせる側の人に、着いていくより着いて来させる側に、慕う人より慕われる人になろう。

 いつだってさせられる側より、する側になりたい。誰か何かの影響を受けて自分も気持ちが高まってきたということはあるだろうけれど、常にそうでは自分の力がつかない。自分の意思もない。

 他人に作ってもらったものをいつまでも抱えていないで、君も何かを動かしてみたらどうだろう。チーム全体が盛り上がり、士気が上がることは好ましい。でもそこには自ら発する人と、流れや雰囲気に合わせていく人が存在する。

 それはスポーツの話でなくてもいい。学校のクラスでも友達のグループでも会社の部署でも、世の中の全てに当てはめて考えてみよう。君は先頭に立つタイプか、それとも同調していくタイプか。

 リーダーシップとかまとめ役なんて、そんなに難しく考えなくていい。ただ周囲に決められるのではなく、自らの意思を以て自発的な行動をしているだろうか。その行動が、自分は意図せずとも自然に周囲の者へ影響を与えていくということがあるかもしれないんだ。

 スポーツに話を戻してみよう。練習で誰かが大きな声を出し始めた。少しずつつられて皆が元気に声を出すようになったり、チームがのっていく。または直向きにトレーニングに打ち込む姿をチームメイトが見て、「あいつ頑張っているな、俺もやんなきゃな」と思う。

 当の本人に人を導く意図はない。でもその姿に周りは感化させられる。君はどちらだろうか?どうせならのせられるよりのせる側に、受け取る側より発する側になってもらいたい。それが君自身の自立を育てる事に繋がるから。

 中心人物になれとかボスになれって話じゃない。自分で考え決めて、意思を以て行動することが、あなた自身の人生を生きるということなのだと、楽しくても困難があってもそれがかけがえのないあなたの人生だと、そんなことを少し考えてみてほしい。

 人に着いて行くよりも人が着いてくる人に、引っ張られるより引っ張る人に、慕うより慕われる人に、憧れるよりも憧れられる人に。

 個性は他人や社会が出させてくれるものでも、拾ってくれるものでもない。それは自らの素晴らしさを大事にすることで見える、「あなた自身」なのだと思う。