梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

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2軍こそ使う

 チーム作りのうまいコーチは、控え選手を育てることをしている。底力のあるチームは2軍が強い、そう実感している。

 戦力が足らないと言いながら、主力以外の選手をないがしろにしていないか?いま使える戦力だけ採用し、それでコマが少ないと嘆いているコーチがいる。部員はあと何十人といるのに。彼らの力を上げていくことを考えているだろうか。

 戦力は外から入れて増やすのではなく、いま要る選手たちを育てて、みんなで逞しくなって厚くしていくものだ。そこに力を注ぐコーチは少ない。鍛練より勝敗が目先にあるからだろう。

 試合でちょっと使ってみたけどやっぱりダメだった?そんなの当たり前だ。だから控えであり2軍なのだから。我慢して使ってあげて、教えて鍛えて、そうやって手を掛けてあげてください。2軍のほうにチャンスを多くあげて、時間を取って沢山トレーニングさせる。それが強くなるチームです。

 試合で使わないからといって、はじめから鍛えもせず、チャンスも時間も与えず、ほったらかしにしているコーチは多いと思う。でも本当は、そこに原石がいっぱい埋もれているかもしれないのだ。

 ささやかながらそれを見つけるのがコーチの役目だと思うし、ただ選抜するだけだったらそもそもコーチなんて要りません。私たちコーチは、チームのコントローラーを握っている操縦者じゃない。それがコーチの仕事ではない。

 個人競技ならば己の為に練習をするので、あまりピンとこない話かもしれません。これはチームスポーツではありがちなことで、間違いなくチームにとっても選手にとっても大きな損失なのです。コーチ自身が自分の首を絞めているのかもしれません。

 改めて言います。戦力が厚くなるかどうかは、控え選手やBチームに懸かっています。そこに力を注ぐことは、チームにとって非常に価値のあることです。どうか匙を投げずに、下の選手たちをよく鍛えてあげていただきたい。