梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

運動の専門家が子どもたちの成長をスポーツ*子育て*教育など、あらゆる視点から応援します

意地

 試合をすれば直に感じる。やってきてるなっていうチームと、やってないなってチーム。何をやっているのかって、それはもちろん練習の積み上げの話だ。

 厳しい練習をしているなとか、こだわりを突き詰めようとしているっていうのが、コートの中にありありと浮かび、それをもっているチームはやっぱり何かが違う。

 たぶん「芯」のようなものがあって、それが揺るがない地の強さを作っている。だからそういうチームは厄介だし、自分たちも同じようにそれを作りたいと思う。肌と肌を突き合わせて対戦する当人たちは、それをよく実感して解っている。

 先日ある仕掛けをしてみた。練習開始早々から、次から次へとトレーニングとフットワークのオンパレード。これは時期的に改めて全ての取り組みをおさらいしてみる、という意図も当然あったわけだが、でもとにかくキツい辛いの連続。

 オールコートのシャトルランで心拍数を一気に上げて、激しい足のディフェンス・フットワーク、ディナイ、ハーキー、クローズアウト、ドリブル無し1対1。全部コートの縦方向。

 そのあとランジ系の下半身トレーニングに入って、続けて逆立ち歩きから自衛隊ばりの全身ワークアウトと、2時間ぶっ通しで體を追い込み続ける。

 そして最後に腹筋トレーニングを100回。

 これはいったい何をしたいのか、何が見えるのか。2時間が良いのか100回が効果的なのか、いやデタラメだ理不尽だ非効率だ。

 本質はそんな問題ではなく、本当にここから先、もっと強くなってやる!絶対次こそは勝ってやる!と、自分はやれるだけのことを自ら全力でやって確固たる支えをしかと携えて、必ずや壁を乗り越えるんだと、その決意を試されているのではないだろうか。

 ここから見えるのは唯一つ、意地だ。ひたすら意地だけが表れる。

 何を練習したかではない気がする。どう作戦を立てたかでもない。もう現況の向き合い方では、この「やってきているチーム・選手」には何度やっても絶対に勝てないのだ。もうそこまで行き着いたのだから、いさぎよく全身全霊、地獄と勝負するしかないだろう。

 先日、そんな練習そして話もしました。

 それをするのかしないのか、あとは本人たちの手に委ねられている。