梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

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意識改革

 あまりそういう言葉は好きじゃないし使わない。ちょっと自分にはすっきり入ってこないので、もっと的確な表現があればいいが、まだ見つからない。

 不二の山 登りてみれば何もなし よきもあしきもわが心なり

 そんな一句があるそうだ。どんな練習をしようと何を取り組もうと、それは自分の意志によって全ては決まる。どんなつもりでやっているのか、モノにしようという気はあるか? とりあえずやってます程度か? すべてはあなたの腹づもりだ。

 やるのは自分、どんな結果になってもそれは自分のやったなりになる。何をするかではない、何を求めてやったのかだ。なんのつもりでやっているのか、どうなろうと思ってやっているのか。心掛けが物事を育てる。

 昨日、稀勢の里がケガをしながら逆転優勝を飾った。あれだけ若くして才能を認められてもなかなか横綱になれなかったのに、なった途端に二場所連続優勝をして見せた。しかも突如のケガを抱えつつ。

 立場が人を強くする。今まで以上に心が強くなり、決意がもっとどっしりと座り、固い固い根が張ったと、そんなふうに感じた。

 突然強くなるだろうか、あっという間に技術が伸びるだろうか。スキルや体力は変わらない。でも間違いなく「横綱」を見せてくれた。

 不思議だが、心ひとつで結果は変わるのだ。

 トレーニングひとつみても、やる者次第で良くも悪くもなる。今より伸びてやろうと思えば、体が辛かろうとなんだろうとさらに自ら負荷を掛けてするだろう。本当にこれで良い刺激が入っているのか感じようとする。自然とそうする。本心が表情や言葉、行動に確実に表れる。

 絶対上手くなって勝つぞと意気込んでいる者は、楽に甘んじないし良しとしないから、考えるし感じ取るし、様々試して自ら正解を見つける。教えられたもの以上に広げることができる。

 手段や方法そのものに力があるわけじゃない。それをモノにできるあなたの力が必要なのだ。

 心によって物事の成りかたは大きく変わる。何をするでも第一に「気」を持ちたい。それが無ければこの先なにをどうしようとチームは昇らないし、裏を返せばそれだけで見違えるということだ。大事なのは自分自身の創るわが心。

 今日はそんな話をしました。