梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

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正座から見えた性格に思わず・・・・

 先日都内の高校にて、トレーニングをおこなっている際に印象にあったことをちょっと聞いて下さい。

 正座をして足の甲へ刺激を入れるトレーニングをしていました。トレーニングと言ってもいわゆるただの正座です。硬いフロアの上で裸足で正座になり、1分間ずつ足を組み替えて、あとはひたすらじっと我慢します。足の裏に体重をしっかり掛けるために、少し後ろ重心になります。

 さてこのときに、選手たちは様々な表情や仕草を見せていました。それをじっと見ていると、ある二つのパターンについて大変興味深いものがありまして、じつに対照的に感じました。

 フロアで正座をすると足の甲が辛いと思いますが、実際は足を重ねているため土踏まずのあたり、つまり足裏が痛くなってきます。とくに現代に生きる私たちにはきついかもしれませんね。

 そんな辛い思いをしているときに、まず一つのパターンとしては、気を紛らわそうとあっちこっちに目をやる人がいます。かたやじっと目を瞑り、真っ直ぐな姿勢でひたすら我慢している人もいる。

 この二つのタイプの仕草には、大きな差があることを、彼らの表情の奥から感じ取ることができます。

 目の前の辛さから離れよう逃げよう紛らわそうとすれば、キョロキョロと周囲を見渡すと思います。それで思ったのですが、やはり今の気持ちを離そうとか、離してわからなくなろうと、気を逸らす行動を取る人は、上達・成長のできないタイプの人のように思います。

 そういうタイプの人は、苦痛と正面から向き合っている人には勝てません。顔は強ばって眉間がぐしゃぐしゃになっていて見るからに無理してそうでも、ぐっと堪えて正々堂々勝負している人にこそ、成果は表れるものです。

 目の前の困難や辛さから逃げず立ち向かい、気持ちで何かをするようなタイプの人は、きっと実を結びます。たかが正座です。それでも本音本心がちょっとした仕草に見えています。動きと選手を見比べると、あぁまさにな....という感じでした。

 なんてこともない話ですけど、まさに性格が仕草に表れていて、監督さんと苦笑いしながら、妙に納得してしまいました。