梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

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作られた勝利を越えて

 1回目の勝利は作ってもらった勝利、2回目は自分で掴み取った勝利だ。

 仮に、何かどこかの大会において優勝したとしよう。それでふんぞり返ったり、あぐらをかき、足を止めるのならば、その勝利が自分の力かのように思い違いをしているからだと思う。

 よく思い返してみよう。今まで何につけ、すぐ挫け、手を抜き、投げやりに練習をしていたはずだ。気持ちの定まらない不誠実な日々を過ごしてきた自分がいるだろう。今まで散々サボったり妥協したり逃げようとしたものを、コーチに忠告され説教されと繰り返しながら、なんとか目をかけてもらってここまできたはずだ。

 誰かがキミたちの手を掴み、だらしのない道に何度も行きかけるのを、必死に引き戻してくれた現実がある。匙を投げられる可能性もあったし、見捨てられていたかもしれない。

 人の助けが無かったら自分は今どうなっていたか、考えてみよう。この勝利はあなた自身で、あなたの力と努力で手にしたものだろうか。勝つなんて思っていたか? 人の力で立たせてもらった表彰台だろう。初めてのときは、皆そんなものだ。

 だから次は自分の力で勝ち上がろう。もう一度、今度は自らの足でその表彰台に上がるんだ。

 二度目は間違いなくあなた自身で成し遂げた勝利になる。