梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

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自分の根っこをもっと大事に育もう

 練習のときは練習に集中したい。今日取り組みたいその中身について、限りある時間の中でグッと深めていきたいものです。

 本題と違う余計なことに時間を取られるのは不利益です。はっきり言えば非常にくだらないこと、手を抜いているとかフザけ合っている、おしゃべりしている、話を聞かずウトウトしている、そんな者に注意を促し説教し、つまり練習の中身と関係のないことに時間を使うことが、どれだけのチャンスを自ら潰しているか。自らもそして仲間とチームのチャンスもです。

 このような程度の低いことに意識を向ける時間が多ければ多いほど、チームとしては成り立たなくなっていきます。当たり前の話ですけどね。

 上に挙げた例はわかりやすいですが、そこまでではないとしても、今日練習したい本題に集中できず、中身の薄いままあっという間に練習時間が終わってしまうなんていうことが少なくありません。

 本当であれば、例えば3時間という有限の練習の中で、具体的内容にひたすら没頭したい。そうじゃないでしょうか? そこにグッと入り込んでいきたいはずです。身体を鍛える時間であるならば、能力をどう成長させるかを研究することに集中したいのです。それ以外のことは一切必要ありません。

 しかしトレーニングの時間にトレーニングができない。ある者は説明をしても全く聞いていなかったり、またある者はノートを書いていないとか、数値を誤魔化してその場しのぎでやり過ごそうとしてそれがバレてしまったり。そんなものバレるのは当然です。

 なんと勿体ないことか、いやなんと自らを堕落させているでしょうか。自ら人生の成長を邪魔しているのです。世に言う「学級崩壊」のようなものは、スポーツ現場にも起こっているということでしょうか。気が逸れていたり思考が止まっている者、つまり目の前のことに意識を向けず頭がぽわ〜っと抜けている状況です。

 これを直すにはただ唯一、やはり自分で頭を使うことでしょう。周りを見て真似すれば正しいから、適当にやっていても誤魔化せるみたいな「その場しのぎ」をやめること。他人に頼って「ねえこれどうやるの?」と聞くのをやめる。周囲に助けてもらうのをやめることです。難を逃れようとするが為の「課題解決」は、見せかけ上っ面な性格を作り、自らを弱くしていくだけです。

 常に自分自身で行動することにおいて、自覚というものが生まれます。そこからしか意欲とか決意とか直向きさみたいなものは出てこないのではないかと思います。

 なんとなくその場の状況に紛れ込む、なんていう主体性の無い生き方はもうやめにしましょう。本当にあっという間にあなたの時間は、少なくなっていくのですから。