梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

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私たちの空港はどこか

 昨日、トレーニング指導に伺ったチームで、顧問の先生が素晴らしい事を仰っていました。

「(我々は)どこの空港に降りるのかは決まっている。あてのない旅じゃない。降りたい空港にちゃんと降りられるか、しっかり機体を作っておかないと、失速して墜落してしまうかもしれない」

 空港というのは目標のことでしょう。ベスト○○になるとか、優勝するぞとか。それに向かって十分かつ最適な機体で飛んでいく必要があって、自分たちでもそれがどのような機体(体力・技術)かは解っていて、それがもし己の手抜きによって不十分・不良な機体だったら、空港へ着く前に途中でどこかへ落ちちゃうよと、大変おもしろい比喩で話していました。

 つまり何はなくともまずは身体が必要不可欠、絶対条件なのだという監督の指導観がよくわかります。選手たちははっきりと意識したことでしょう。私たちがやるべきこといや「やると決めたこと」はこれだと、明確であることは重要ではないでしょうか。

 降りる空港は決まっている、この表現にグッと来たんですが、目指す位置、登りきる場所つまり目標は明確なはずだという、一番根っこを改めて目の前に出したわけです。この日だけじゃなくて、時折それをしているんだと思います。大事でしょうね。

 はっきりと先が描かれていることは、どんなことに於いても重要です。核・礎・源など、それらの言葉の意味するものは、私たちを揺るぎなく踏ん張らせてくれるパワーのことです。降り立つ空港は私たちが苦しい鍛練をおこなう根源なのです。