梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

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それは意味がまったく違います

 チャレンジャーとか謙虚ということを、自分を低く捉えることだと思っている人がいます。自分の本当のレベルから一つ下りて、まだ未熟者ですと。しかしそれは、今の成績で十分満足しているということだから、ランクアップしてゆけません。チャレンジャーの真意は、高みに向かって常に上の目標を持つことです。

 スポーツ現場でもコーチが「我々は常にチャレンジャーということを忘れるな」ということを言います。おごるなという話なのでしょうが、なぜかそれが自分の価値を落としたり期待感を抑え込んだりする行動へと働いてしまいます。

 天狗にならないという心がけと意味を重ねて、自ら一段下がって目指すところを低く設定している人は多いと思います。

 チャレンジャーであることと、自分を過小評価することを混同していないでしょうか。県でベスト8になったら、次はベスト4、決勝と目標を上げていけばいいのです。なのに「今回はたまたまです」とかなんとか言い、うちはまだ2,3回戦のチームなのでまたベスト8行けたら良いと、謙虚ぶります。

 しかしそれは謙虚とは違います。謙虚とは結果を鼻にかけずにさらなる努力を続けることです。上に上にと目標を変えていくこと、それに向かうことは、おごりでもビッグマウスでもつけあがっているのでもありません。志を高く持つことがなぜ天狗なのですか。

 日本人はなぜか自己否定が好きです。自分なんて……と言って謙遜したり遠慮することを是としているところがあります。

 でも違います。世間体や建前で腰を低くする必要はまったくないので、実力に見合った目標を掲げて、どんどん高みへ登っていくべきです。

 チャレンジャーとは自分を弱く見せることではなく、困難に立ち向かうこと。素直に成果を喜び、結果を受け止めて、益々精進していきましょう。