梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

運動の専門家が子どもたちの成長をスポーツ*子育て*教育など、あらゆる視点から応援します

負けないチーム

ドン!と勢いにのったら一気に得点を重ねて勝つチームがあったりします。ペースに入ったら強いというチーム。そこにさえハマれば....とコーチは考えているかもしれません。

でも僕は基本的に、如何にして自分たちの弱みを無くしていくかで強化というものを考えます。選手・チームが強くなっていく一番の根っこは、不安定を安定に育てること。そこをほったらかしている人は、必ずそこに足もとをすくわれます。結局最後は「強いところで勝つ」よりも「弱いところで負ける」ほうが威力がデカいのです。

勢いにのったらいけるって? それじゃあ、のれなかったら? 自分の力で必ず“のせる”ことのできる手腕はないのか、どうして“勢い”を安定して活躍できる力にまで高めないのか。自分の経験として、得意なことにかまけて油断していると、肝心なところで落とし穴にはまるのが大概の結末です。

自分の弱いところや、手こずっているところ、粗末なところ未熟なところを克服せずそのままにしておけば、膿となって本番でどんとそれが吹き出します。一度崩れたらなかなか立て直すことはできないものです。そのことが、頼みである“強み”をも潰してしまうのです。どんなに自信のある何かを持っていても、弱い部分が膨らむと本当にどうしたの?というくらい自分を出せなくなります。あなたはそのことを解っているはずです。

強みがあったって、弱みで負けます。必ずそうなります。だから上手く出来ないとか面倒くさいからと未熟な部分をなおざりにしないで、そこをとことん鍛えて強みに変えるところまで伸ばすことが重要です。勝つための真理だと考えます。

本当は、自分たちがいま負けている原因にこそ勝機があります。プレイが大きく崩れることなく安定するようになれば、自分の武器(強み)もさらに強力になるのですから。強みは弱みによって影響されますが、弱みは強みで誤魔化すことができないというのが、これまでの経験からの持論です。超トップクラス以外のほぼ多くの層では確実に。

負ける要素・崩れる要素に目を向け鍛え上げることが自分たちに必要な準備です。それがストレングスコーチ梅原淳の根幹の考え方です。

勝つチームよりも負けないチームを作るべく、日々選手たちと一緒に頑張っています。