梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

運動の専門家が子どもたちの成長をスポーツ*子育て*教育など、あらゆる視点から応援します

好きこそものの

 先日、夕食をとるために近所の中華屋へ入りました。そこには先客がいてサッカーの格好をしていた。休日だったから試合でもあったのか、二人はおじさん、一人は若者でした。

 だいぶ盛り上がっていて、お酒もすすんでいたかな。こういうことはまあ、クラブチームの練習や試合のあとで...なんてのはよくある光景です。

 でもぼくは驚いたな〜。

 というか感心したというべきか。そのサッカー軍団は、酒が入りながらもちゃんとサッカーの話をしていたんです。

 ぼくが店に入って数分したところで、もう一人遅れて若者が入ってきました。これでおじさん2人若者2人。すると最後に来た若者が、座るなり作戦盤を出して、今日のプレイのことだろうか、あそこでこう、ここでこう、ポジションはこうだったと話し始めた。おじさんたちももう楽しそうに食いつき、意見を交わすんです。雰囲気はただの酔っぱらい、でも話の内容はミーティングルームさながらの真剣会議。

 なんでバスケットボールであれが出来ないかな〜....

 みんなで話し合うことを。

 声のでかいサッカー4人組に、半分やかましさを感じながらも、ぼくは素直に心の中で拍手をおくりました。たぶんプロでもその下の実業団クラスでもない、普通のプライベートのクラブチームだと思いますよ。勝手な推測ですけど。

 でも彼らは、お酒の席で、作戦盤であれこれと分析している。僕の目にはすごく楽しそうに話している彼らが見えていた。

 なぜバスケットボールは、少なからずぼくの周辺ではこういうことが起こらないのだろう。知らないだけかな、どこかでたくさん勉強会とか、議論の場があったりするのだろうか?

 サッカーというのはちゃらいとかだらしないとかあれこれ言われるけど、でも熱いよなぁ。

 日本のバスケットボールはほぼコーチが一人、その人だけ、その人の意見だけ。そのかたちが災いしていると感じます。だからサポートのAコーチなどもいますが、私のような立場もいますが、でも皆遠慮して何も言わない。監督も口を出させない。

 ここに関しては、サッカーと対照的なバスケットボールにおいてとても不利益なことです。今日あったことをちょっとみんなで話せばすぐ解決したり対策を講じられたりするものが、一人の世界でクローズドにしているから前進しない。

 選手も自分がやったプレイを考えない。全部監督から指示が来るから。監督が考えてくれるから。

 もっとバスケットボールも、建前や体裁なんてかなぐり捨てて、皆で深く踏み込んで「あれはこうだ、いやもっとこうだ」と話をする機会を持った方がいい。そのほうが絶対に、選手もコーチも協会運営者も、もっと簡単に自分を成長させられるし、バスケットボールを発展させられると思います。

 真面目にとは申しません、もっと熱心になりませんか?

 そして、みんなで考えませんか?

 自分でもそのような環境づくりを、ちょっと真剣に検討していきたいと思います。