梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

運動の専門家が子どもたちの成長をスポーツ*子育て*教育など、あらゆる視点から応援します

学校で社会を経験する

 学校とは、子供が家族を離れてたった一人で外の世界に身を投じる環境である。

 社会に船出をするための実習・実践を積むのが、学校でありクラブであり。すべて自分の言葉で、自分の行動と責任で自らを成長させていく鍛錬の場が、学校というところだと思う。

 だから、そこにまつわる部活動も同じだ。

 私の携わるスポーツ系の部活動の世界。

 そこではコーチも選手もたった一人の自立した人間として立っていて、互いに真っ裸な状況で人間付き合いをしている。

 誰の力も借りないところで暮らすからこそ、そこから何かが生まれ、何かに気づき、少しずつ人間成長をしていくのだ。

 その場には自分の身代わりはいないし、甘えさせてくれる人もいない。

 すべて自分でやっていくしかない世界に、いつかボンと投げ込まれるのである。

 今は、就労していてもまだ船出をしていなさそうな若者もいるようだ。

 安心・安全な居心地の良い「家族」から、いつ外の世界へ飛び出して来られるだろうか。

 自分では一丁前な大人のつもりでも、結局“楽園”に守られている状況にいる者もたくさんいることだろう。

 大人が子供の世界に関わり過ぎることが、子供の自立を妨げているかもしれないという発想を、私たち親世代は持っていなくてはいけない。

 学校という場が、子供にとっての最適な訓練の場としてあるのだけれども、それを台無しにしてしまうのは私たち大人かもしれない。

 大人に再教育が必要だ。

 子どもは学校で教育を受ける。

 さあ大人はいったいどこで、勉強し直せば良いだろうか。