梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

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コーチの勇気

何かを伝える事なんて、一方通行でいい。感じ取るのは本人だ。人を変えようなどと思うな。そんなことはできっこない。コーチが自分の考え ── 人生について、スポーツについて、トレーニングについて、勉強についてetc ── それらについて信じていることを、真っ直ぐに迷うことなく伝えたらよい。そうすることで、もしかしたら選手自らがそこから何かを感じ取り、自分で決定して行動していくようになるかもしれないから。

本人が最終的にどうするのかは、他人が決められる事ではない。だからうぬぼれてはいけないが、足を止める理由にはならないはずだ。あなたはあなたの哲学や方法論を、全力で伝えるべきだ。コーチは明確に方針・価値観・計画・具体策を選手に示す必要がある。

間違いなく言えることは、自分の行動したことや言ったことは、図らずも周囲に大きく影響を及ぼしている。自分も周囲から様々影響されているように。それを十分に理解した上で、指導者はコーチングというものを、もっと情熱を持って取り組んでいくべきだろうと思う。

そしてこれはスポーツのみならず、教師と生徒、親と子、先輩と後輩、上司と部下、師匠と弟子、そんな関係においても同じではなかろうか。伝える教える監督する立場にある人は、もっと素直に自らの使命を心得て、はっきりと言い切る強さを持つべきだろう。それが私たちにできる最大限にして唯一の仕事なのだから。