梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

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本気になったホトトギス

周囲がいくら頑張って手伝ったり教えたりしても、結局本人がその気にならなければ成長はない。良くなることも変わらないのも、すべて本人が動かしていくもの。他人が成功させてあげることはできない。どんなコーチングも理論も力はなく、ただただ本人のやる気その気にすべてが左右される。

たしかにそうだ。ではその前提において、周囲はどうするのか?コーチは?親は?チームメイトは、熱のない奴に対してどうするのか。他人は変えられないのだから、ほっておく?もしくは変わる日が来るまでずっと待ち続ける?そもそも他人がどうこう考えてあげる問題ではないのだろうか。「あの子はダメだ」「結局自分自身だから」と、本人に気が無いことをただ傍観し評論するだけでいいのか。そいつの問題だ、知ったことじゃない、で済ませることは一番簡単。

あなたはどうする?コーチはただ動き出すのをじっと待つしかないのだろうか。本気になる確証なんてないのに。それとも、それはもう本人の問題と責任だから周りがどうこうする事じゃないと、自己責任を求めるか。

何もしなければ、そいつはそのままだ。いつか変わるのを期待するとか信じるとか言ったって、まずそうはならない。「でもそれは本人次第だから」とフタをして、見て見ぬ振りで選手任せというかたちにしてしまう。それは見方を変えれば、自分は(コーチは)悪くないという顔をしているということじゃないか?

変わらないのなら、変えるしかない。それは煽っても踊らせてでもいいから、コーチが本気のそいつを作っていく努力が必要だと思う。他人は成功・結果をプレゼントできないし、本人自身がその気にならなければ....というのは確かなことだけれども、その本気に導くことは他人でもできる。そしてたぶん、それをしなければそいつは一生そのままだろう。

気持ちがぬるいなら、力尽くでも沸騰させるしかない。泣かぬなら泣かせてみせよう....成長のあるチームにはそこの本質が必ずあるし、コーチも親もチームメイトもお互いに鼓舞し合ってステップアップしていく。犠牲を払うなら、ただムダに傍観し自分の時間を浪費させることにではなく、彼を沸騰させる努力、そこに覚悟を決めて臨むことに価値があるだろうと思う。