梅原淳の心*體みなぎるエッセイ/Playground Heroes

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子は親を真似る

「親が甘い」って、よく言われている。それは親が子供を甘やかしているとか躾けていないとかって、私たちはふつう解釈する。だから「うちは子供に厳しくしている」っていう人は、自分はそれに当てはまらないと思っている。にもかかわらず、どうして子供はそれと違う方向へ行ってしまうのだろうか。

「親が甘い」というのは、親が子供を甘やかしているということではなく、親自身が自分に甘いという事だと私は思う。子供は親を見る。良かれ悪しかれ親に倣(なら)い、親の背中を見て育つ。いずれ飛び込む「社会」というものについて、親から何となく感じ、受け取っている。

だから、親がたるんだ生活をし、またナメた態度で社会に接していれば、子供はそういうものなんだと理解する。教育がどうのとか、最近やたらと世間では言うけれども、教師のようにして何を教えたか、とかいうことじゃなくて、親の姿そのものがそのまま子供に反映しているということじゃないのかな。つまりすべてはあなたそのものということ。

いくらうるさく言ったって、親自身がだらしなければそれに倣って子供は同じような人間になる。かと思えば、特別なにも言わなくたって、親の言動、身なり、行動がしっかりしていれば、子供は立派に育つ。だから結局どう教育するかの問題ではなくて、親である私たち自身の人間性がそのまま子供を形成するということなんだ。子供は等身大の私たちだ。

親が子供を甘やかし過ぎだとか色々と言われるけれど、もし子供が甘いのならそれは親自身が自分に甘いのだと心得よう。躾けたか叱ったか、じゃない。きっと私たち自身の生き方が、どこか不道徳で不管理で無責任で身勝手で不誠実でと、そんな姿をさらしているに違いない。

子供の前でボリボリお菓子を食べていないか?つまみ食いをしていないだろうか?

バッグだの洋服だのアクセサリーだの化粧だの、表面の物欲に浮かれた姿を子供に見られていないか?

あれが気にくわないこの人がむかつくなどと、人間関係や社会行動を粗雑にするような事を口にしていないか?

親の勝手な願望を強く押しつけたり、反対に何も意見主張せず不甲斐なさを見せたりしていないか?

子供の食生活が悪いのも、子供の口が悪いのも、子供の集中力が足らないのも、それは親のあなたから学んでいるのだと理解したほうがいい。努力ができないことも物を大切にしないこともプライドが高いことも全部、あなた自身が知らず知らずに普段そういった様子を見せ、そこから子供は真似しているのだ。「学ぶ」は「真似ぶ」だから。

何で言うこと聞かないのかな〜なんて悩んだって、それはあなた自身がそう言う態度振る舞いで生活しているのを子供に見せているのだから、もちろんそうなるに決まっている。子供にあれこれ言うよりも、まず親自身が自分の生活態度を改めることが必要なんじゃないだろうか。

身を以て示すと、子供は真似ぶ。